ルネッサンス期、ルビーが宝石の王であった上野西洋美術館に所蔵されている「豊穣」 という絵。 子供たちに囲まれている母親と思われる 女性の手には、収穫されたお野菜が たくさんあり、今晩の夕食を考えている のでしょうか? この女性が着けるティアラには、やはり ルビーがメインストーンです。 人工合成されたルビーも人工的に処理 されたルビーもなかった時代で、この頃 に書かれたフェレンツェ共和国の ヴェンヌート チェリーニの書には、 1ctのルビーは金貨800枚、市民の年収の 400年分の値段だと記されています。 その時代にダイヤモンドが金貨100枚だっ たことを考えるとルビーが宝石の王で あったことが分かります。