インドでは、古代よりルビーを

「宝石の王=ラトナラジー」

と呼んで大切にしてきましたが、

ルビーを持つことは、

絶対的な富、権力そして幸福を

手に入れる力を持つ…ことを

意味しました。

欧州でもルビーは国王の宝石と

して王冠を飾ってきましたが、

欧州の場合は、ルビーとよく似た

スピネルや地域によっては

ガーネットやカーネリアン

もルビーと同じように使われていたのに

対してインドは、2000年も前から赤い石

の中からルビーを宝石の王と呼び、

2番目をレッドスピネル

3番目をガーネット…と

その違いを見分けていました。

インドは宝石を産出する国であったこと

や、古くから文明が栄えたこともあり、

宝石でもレベルの高い文化を持った国

でした。