12世紀につくられたとルビーの

ヒストリックリングです。

ミャンマーの中北部モゴックで

産出されたと思いますが、

12世紀に欧州へミャンマー産の

ルビーが伝わっていたことを

このリングが教えてくれます。

もちろんこの時代には、処理の

技術はありませんし、

人工合成ルビーも無いので

無処理のものです。

ただ、現在の品質基準で考えると、

最高のルビーとはいえませんが、

この時代、如何に貴重なモノで

あったかが伺えます。

また…

これだけ長い間、大切にされて

きたのはなぜでしょうか?

手に取って拝見してみて感じた

のは、ルビーのちょうど真ん中の

部分に「色むら」といい、赤く

ない白い部分があり、それが

品質を低く判定せざる得ない

のですが、その色むらを補って

余りある魅力を感じました。

人間と同じで、魅力はすべて

紙の上に表現できないものだな…と

感じました。

理屈を超越した宝石の素晴らしさです。

橋本コレクションより。。。