
結婚指輪といえば、「ルビー」というと、
少し意外な感じがします。
それは、この40年間ダイヤモンドが
結婚の宝石として宣伝されてきたから
です。
歴史的には、どの宝石とは決まって
いませんでした。
欧州中世、ルネッサンス期の結婚指輪
にはルビーが多く使われており、伝統的
にはむしろルビーでした。
ただ、ロイヤルファミリーなどの
一部の特権階級に限られていたために、
一般的な結婚指輪に使われることは
ありませんでした。
それは、無処理で美しい結晶はとても
少なく、広くビジネスに使おうとすると
「数不足」の問題が出るために、一般的な
宝石とはなりませんでした。
その代わりに市場には、処理をして美しさ
を改良したルビーが一般的になりました。
処理をした宝石と無処理で美しい宝石は、
そもそも価値観が全く違うモノで、
例えばダイヤモンドであれば、処理をして
いるものは、宝石としての価値は殆ど
ありません。
ルビーは、最も分かりにくい宝石になって
しまいました。
ただ、日本も、すでに成熟社会といわれる
ようなり、これから、伝統的な宝石ルビーが
脚光を浴びることでしょう。
贅沢な結婚指輪はルビー…という時代が
やってきます。