天然無処理で美しいルビーの仕事を

16年続けてきて、つくづく感じるのは、

需要と供給のバランスが、モノの

価格を決めているということ。

無処理で美しいルビーは、同じもので

あれば15年前も今も同じ価値のはず

ですが、流通する値段は、ミャンマー

国内では、すでに4~5倍、日本国内でも

2~3倍です。

同じルビーなのに...

これは、ミャンマーが経済解放し、

米国の経済制裁が段階的に解除されて

きたために、外国人が買付しやすく

なったことや、インターネットによる

無処理で美しいルビーの高い価値に

ついての情報が伝わりやすくなった。

要するに需要が高める要素が増えた。


今から500年ぐらい前は、今よりも

もっと高い評価を得ていたルビーですが、

人工合成石や処理石の出現、そして、

その違いを情報開示しなかったため

20世紀は、安い石に成り下がって

いましたが、21世紀、インターネット

による情報拡散によって、元々の価値が

再認識されていくでしょう。