一般的にルビーとして流通するものは、

加熱処理をして美しさを改良したもの。

モリスは、原石の状態から美しい

ルビーが宝石として価値が高いと感じ

創業以来、無処理で美しいルビーだけ

をお届けしています。

10年前からミャンマー連邦共和国政府

鉱山省のご協力を得て、ルビー処理に

ついて研究を続けています。

かなりの精度で処理の有無を見分け

られるようになったと思います。

それでは、私たちはどの様に見分ける

のか?

ルビーの処理とは、熱を加えて、黒味を

取り除くのが一般的な手法です。

要するに、加熱されたかどうか?

ルビーのインクルージョン(内包物)

が熱変化しているかどうか

見分ければ良いのです。

photo:01


薄くスライスした、結晶です。

インクルージョン(内容物)が

確認できると思います。

下図が拡大したモノです。

photo:02


これを、800度近い温度で5時間

加熱した写真が下のモノです。

photo:03


熱をかけて変化を見る実験です。

熱による変化がありました。

これを白い背景で撮影したモノが

下の図です。

加熱前

photo:04


加熱後

photo:05


テンションクラックと呼ばれる熱変

です。

この様に、熱によってルビーの

内包物は確実に変化していきます。

この加熱前後のインクルージョンの変化

を見分ければ良いのです。


この写真は、今から9年前に

アメリカGIAのカリフォルニア

カールズバッドの本部にサンプルを

提供して、撮影、そしてその後に

ミャンマーのモリスで加熱実験をして

再度、撮影するという実験の時に、

撮影されたモノで、日本宝石学会でも

発表したモノです。

こうやって少しずつデータを集めて

見分ける方法を開発しています。


自分たちで品質を保証するために必須だと

考えているから。

今年もこのスタイルを貫いて行きたい。