ミャンマー産のルビーは通常、少し紫味の

強い結晶が多く、他の産地と見分ける時

には、キューレット側(尖った方)から

覗くと、それが良く分かります。



写真のルビーは、一般的なミャンマー産

ルビーの色ですが、下のルビーは、同じ

色目、色の濃淡も同じなのに、色の印象が

違います。



何が違うのか?というと内包物

(インクルージョン)です。

前者のルビーのインクルージョンは、

小さい結晶インクルージョンが確認でき

ますが、下のルビーは、細かいシルク

インクルージョン(ルチルの針状結晶)

が無数に入っています。


このシルクインクルージョン、このルビー

の場合は、ちょうどルビーの中心あたりに

広がっているために、全体的に少しボヤっ

とした感じになりますが、クラウンの部分に

薄く入るとキラキラした感じブリリアンシー

と真っ赤な色目が両立する最高のルビーに

なります。


どの様なインクルージョンが入っているかに

よって、ルビーの色合い、色目にも影響を

与える例のひとつです。