中央アジアにあり、イランや

アフガニスタンと国境を接する

トルクメン(現トルクメニスタン)

は、シルクロードの交易の拠点と

して紀元前6世紀頃から

サカ、マッサゲタイ族や騎馬民族で

有名なスキタイ族、またはイラン系

の民族で栄えた古代都市です。

しかし、13世紀にモンゴル、

14~15世紀初めにかけて多民族の

侵略を受けたり、10世紀以降の

交易が海上輸送に切り替わったことから

次第に忘れ去られていったそうです。

さて…

そのトルクメンの宝飾品に使われる

宝石は、ルビー色の石です。

そのほとんどは「紅玉髄」(カーネリアン)

中には赤いガラスなどが使われたそうです。

(アフガニスタンが近いのでルビーも混ざって

 いるかも知れません。)



写真のジュエリーは結婚する女性が着ける

エグメーと呼ばれる頭飾りです。

赤い石は、血の色であり、怪我などから女性

を守るとされ、喜びの花チューリップの赤色、

ぶら下がっている飾り付けは、お魚を表わし

ていて、女性の子だくさんを象徴したそうです。


お守りとして、女性が、赤いモノを身につける

文化は、世界各国に残っており、

特に、結婚式に使われてきました。



参考文献:シルクロードの赤い宝石
トルクメンの装身具(ポーラ文化研究所)