日本の美、着物とルビー「温泉宿」と名付けられたこの日本画は、大正9年の樋口五葉の作品です。浴衣にルビーのリングが、何ともいえない、いい感じです。着物そのものが、「美」です。ルビーぐらい存在感があってちょうどバランスが良いと思います。さて…吾輩は猫である…の夏目漱石の本の挿絵などで活躍した樋口五葉は、浮世絵の研究で著名だったそうです。そういえば、絵も何となく浮世絵の雰囲気があります。