
一昨日、東京ビジネス協議会の
「寺小屋かいぎ座談会」で学生さんへ
お話をさせて頂く機会がありました。
お話をさせて頂くうちに、逆に私が、
たくさんの気づきや忘れていたこと
を思い出させて頂きました。
卒業してからやりたいことを聞くと、
東南アジアで起業する、
農家から直接お野菜をご自宅へ届ける、
等々、今までにない「コト」を
創りだそうという熱い気持ちが伝わって
きます。
そして、質疑応答で、
「感じたら、パッと素早く動くことが
大切です。これだ!と感じたのにすぐに
動かず、頭で考えると、せっかく自分の
感性が感じた大切な肝の部分にアクセス
できなくなって、目標地点へ一直線に
行けなくなってしまう…感じたら動く
事だと思います…」
と話していた内容に対して、
「それでは、こちらだ!と感じて、感じるまま
に動き始めたら、次は、違う方向にこちらだ!
と感じたら…どちらに行ったら良いの
でしょう?」
と質問を頂きました。
…そうですね。
考えない。感じること、といった自分が、
「そりゃ…そうだね~どうしましょう???」
と適当な答えがなく、
結局、「やっぱり感じるまま…しかないんじゃ
ないでしょうか」
なんて無責任に応えてしまいました。
昨日は上海へ移動でしたが、飛行機で移動中に
「ハッ!」と間違いに、気づきました。
決断です。
それも、口だけ、紙に書いただけのレベル
ではなく…もう戻れない状況をつくる決断です。
飛行機の窓から見た小さくなっていく街並み
を見ていて
「もう帰れない…これしかないんだ、
絶対にギブアップしないぞ…」
と決断することが大切なのだ、と思い出しました。
1993年に、オートバイのレース
デイトナGP250で
優勝するぞ!と「決めて」、
現地の事情など、ほぼ何も分からずに
初めてアメリカへ発ったときの事を
思い出しました。
小さくなっていく街並みを見ながら
「あ~…もう帰って来れないかもな、
日本を最後よく見ておこう」
と一人で窓の外を眺めていました。
今考えると、はた迷惑な話ですが、
デイトナは高速サーキットです。
「勝てなかったら、玉砕してやる」
と本気で思っていました。
退路は断って。
(注:結局、最終的に勝てたのは、
私の決断ではなく、お世話になった
方々のサポートのお陰です。
感謝するばかりですが、最初は自分の
決断です)
…ということで、質疑応答では、
「感じたら、自分の感性を信じて、
決断すること」
昇るのであれば、下りるハシゴを自分で
外して。
決断した人しか他人は信用してくれ
ません…からね。
最近は、口だけの人が多いですが、
他人に言わなくても決断は自分自身の
モノです。
10年ぐらい経てば勝手に伝わります。
…そう応えるべきでした。
飛行機の窓から見た富士山と青い空
を見て、ハッと気づきました。