
写真は、ナヤンの私たちの鉱区から
(ミャンマー最北部のルビー鉱山)
から産出されたルビーの原石です。
三角形が美しいものですが、いつも
天然宝石の原石を見ていて感じるのは、
特徴のある形なのに、誰かが意識した
ものではなく、自然に法則が作った形
だということです。
ミャンマー産のルビーの場合は、
太古の時代にアフリカから離れたインドが
ユーラシア大陸にぶつかって、海の底に
あった堆積岩が変成するという環境が
あってはじめてできたのです。
ちなみに、その堆積岩には、生物の生命が
関係しています。
何億年という気の遠くなる時間と太古の
生命…そして自然の法則あって、
生まれたのが、天然無処理で美しいルビー
です。
(ジェムクオリティイーの天然無処理で
美しいルビーは、人類史上未だ1㎥しか
見つかっていません)
(だから世界最古の人工合成石はルビー
種類が多いのもルビー、処理技術が発達
しているのもルビー)
人工合成石や処理をして美しさを改良した
製品とは、「格」の違いを感じるのは
当たり前です。
それらと、一緒にしないで、
きちんと箱に入れて、説明書きをして、
遺産、お宝として、次の世代に受け継いで
行かないと…と原石を見るたびに感じます。
皆様も、ルビーが身近にあったら、ひょっと
したら天然無処理のミャンマー産かも知れま
せんので、大切にして、チャンスがあったら
お見せ下さい。