
ヒストリックリング 指輪88(淡交社)
に登場する約800年前のルビーのリング
です。
このリングを拝見して、ミャンマー産の
無処理で美しいルビーであることを確認
しましたが、クラウド状の細かいシルク
インクルージョン(ルチルの針状結晶)
や、小さなアパタイトと思われる結晶
が見えました。
日本でいうと鎌倉時代に作られた、
このリング、今みて感じるのは、
「よくぞ、大切に受け継いで頂いた…」
ということです。
その時代に、ミャンマー産の無処理で
美しいルビーが、欧州まで届く確率は
とても低かったと思います。
いつの時代も、「良く似たモノ」が
本物として流通していた形跡があります
が、残っていたとしても無残な姿です。
私が見た実物は、やはり指輪88で取り上げ
られた、ダイヤモンドの原石に似せて
作られたブロンズとガラスのリングです。
テムズ河の底さらい時に発見されたとの
事ですが、やはり、宝物には見えません
でした。
何百年後に見て、
「良く残ってくれていた!」
と感じられるモノを伝えて行きたい…
そう感じます。