下の画像は、

スイスのグベリン宝石研究所と一緒に

宝石の見分け方のセミナーを上海と、

銀座で開催した時に先方が用意して

くれた資料で、7億年前からの

大陸の移動を画像にしたものです。

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7億年前には、地球の大陸のほとんどは、

南半球にあります。

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3億4000年前になっても今の地球とは

全く違う姿です。

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8000万年前になって、すこし、アフリカの

位置が分かり、アメリカの姿も何となく

分かる様になりました。

この、今ならマダガスカル島がある辺り

にある三角形の大陸にご注目下さい。

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6000万年前には、海底に堆積した堆積岩

(チョークのもとになるカルシウム分が多い)

を押し上げながら、インド洋を南半球から

ユーラシアン大陸まで縦断して行きます。

サンゴ礁やお魚、貝殻などが生きた証…

堆積岩をです。

photo:05



そして、見慣れた、現在の写真です。

インドが南半球から北上してくる時に

連れてきたカルシウム分が多い堆積岩に

高い圧力と熱が加わって、変性したのが

ルビーの母岩です。

約2000万年前に今の場所でルビーが

生まれました。

この画像から分かるのは…

気の遠くなるような時間の中で、その時に

確かに生きていた「生命」が、ルビーの

結晶化する環境(接触変成岩)をつくった

ということ。

ルビーらしい話です。