
1600年頃の神聖ローマ帝国の皇帝ルドルフ2世。
とても感性の豊かな皇帝であったようで、
自然と人工物の調和を目指し、各国から
優れた芸術家や錬金術師、そして天文学者、
数学者を招き、新たな芸術の発展に
取り組んだのです。
自然界と人間界のお互いに対立する世界を
融合させようとした天才だったのでは…
しかし、その時代あまりにも極端な
ルドルフ2世の世界観から、プラハ城は
「錬金術師が何かをやっている魔法のお城」
と呼ばれるようになり、現実離れしている
とその王座を失いました。
時代がルドルフ2世の世界について来れなかった
のかも知れません。
ルビーの似合うルドルフ2世が理想とした
世界が実現したら、今の世界は違っていた
かも知れません。
下の写真は、ミラノの画家アルチンボルトに
描かせたウェルトゥムヌス神(植物の神様)が
ルドルフ2世に変身した絵です。
やはり、特殊な感性をお持ちだったのか…
