今年の年末年始は、モリスミャンマーで

ルビーの加熱処理の有無を見分けるための

一環として行っている「加熱実験」を

しました。

加熱処理がされて美しさを改良されているか

いないか?は、そのルビーの品質、価値に

とても大きく影響を及ぼします。

自分たちの眼で見分けられるようになりたい、

と7年前から自分たちで加熱処理をして

その変化を顕微鏡を使った写真で記録して

います。

下図は、加熱処理をする前のダイアスポアの

結晶です。

$ルビー社長☆森孝仁 presents ルビーの森

これを500度で5時間加熱したら…

$ルビー社長☆森孝仁 presents ルビーの森

このダイアスポアの結晶を境に

結晶が2つに割れてしまいました。

白濁することは分りました。

Sabow鉱区のルビーサンプルの場合は、

$ルビー社長☆森孝仁 presents ルビーの森

500度で5時間で結晶は、かなり変化した

しました。


$ルビー社長☆森孝仁 presents ルビーの森

この結晶は、ラマン分光器でアパタイトの

ピークと一致する結晶でしたので、

アパタイトは、500度で色が白濁し、

写真の姿になる可能性が高いと思います。


私たちは、これをルーペで見て、

処理の前後の姿を比べる事により、

処理の有無を見分けられるように訓練

しています。

宝石の品質は、

1)宝石種
2)原産地
3)処理の有無
4)美しさ
5)色の濃淡
6)欠点
7)サイズ

です。

この実験は、3)処理の有無を

見分けるものです。