ピジョンブラッド?

あまり好きな言葉ではありません。

鳩の血の色(ピジョンブラッド)

という呼び名ばかりが、もてはやされ、

そんなに魅力的なルビーではないのに

ピジョンブラッドと名前がついているから

高額で取り引きされるルビーがとても多いのが

残念です。

ピジョンブラッドという呼び方は、宝石鑑別機関

が発行する分析結果報告書に

「一般的に取引上ピジョンブラッドと呼ばれる」

と書かれているに過ぎません。

明確な基準は存在していないにもかかわらず、

呼び名だけが広まっていきそういう

ルビーが高級だと思われてしまいました。

誰も責任を持っていないのに、まるで品質を表わす

かのように使われる言葉だから好きではないのです。


明確にしておかないといけないのは、

鑑別機関が見てくれるのは…

宝石の種類
原産地
処理の有無

です。


先日は、世界的に信用度の高い鑑別機関とその件で

ミーティングをしたのですが、上記の3つの要素について

は鑑別機関が確実に責任を持ち、その宝石の価値が

高いか低いかは、ジュエラーが責任を持つ。

美しいかどうか?品質が高いかどうか、

ひいては、価値が高いかどうか?について鑑別機関が

言述しないのが正しい姿だという認識については

100%同じ意見でした。


もし、ピジョンブラッドという呼び方を一番真剣に

見ている鑑別機関を上げるとしたら、スイスの

グべリン研究所だと思います。

下のルビーは、そのグべリン研究所にピジョンブラッド

だと呼ばれたルビーですが、そのコメントはいらない…

と申し上げました。

(それでも、いつも書いていますが…)

そう書くと、「この様な色が良いんだ!」…と思ってしまい

ますが、その固定観念が邪魔をして、もう少し色目が違って、

もっと魅力のあるルビーを見逃がす原因になることに

気を使わないといけません。

…やはり、あまり好きな言葉ではないのです。


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