
ミャンマー北部カチン州ナヤン鉱山で採掘され、
ヤンゴンでカット研磨された2.39ctのルビーで、
ある鉱山主経由でモリスへやってきました。
透明度が高く、10倍のルーペでは内包物は見えません。
私たちジュエラーは、無処理で美しいルビーに内包物が
見えないと意地でも探してしまいます。
なぜなら、内包物(インクルージョン)がルビーの
育った環境を探る手がかりになるので、全く内包物が
無いルビーは、いくら出身地が分かっていても安心
できません。
インクルージョンは、ルビーにとっては指紋の様なもの
なのです。
という訳で、顕微鏡で確認です。

ありました。 小さな、小さなシルクインクルージョンが確認でき
ました。
1時間ぐらい結晶の中を探し回りまって、やっと発見したので、
嬉しくて…。
今のところインクルージョンを発見できなかった無処理の
ルビーは無いので、(過去10年間で)おそらくこれからも
出てこないと思います。
皆さんにお伝えしたいのが、ルビーのインクルージョンを
見てみて下さい。
全く違う、宝石ルビーの姿に親しみが湧いてくると
思います。