
マレッジリングは、今のジュエリーの中で、
一番大切なモノかも知れません。
ましてや、ファッション感覚で、アクセサリー
の様につけるものでもありません。
ジュエリー(ネックレス、リング)の
歴史を見ていくとよく分かります。
一番古いジュエリーは、「ネックレス」
だったという説が一番有力です。
大型肉食動物の牙や爪を首からぶら下げた
のが始まりで、後に勾玉の形に影響を
与えたという説ですが、命がけで戦った
相手の怖かった牙を、噛まれたかも
しれない、自分の首にぶら下げたのです。
記念だったのかも知れません。
精神的にとても強いインパクトがあったと
思います。
そして、リングは、ギリシャ神話で登場し
ます。約束を忘れた息子に激怒したゼウス
が、毎朝、顔を洗う時に思い出せ…と鉄の
リングを指にはめた。という神話が、
古代ローマで、ジュピターの前で結婚する
ふたりがその約束としてリングを交換する
習慣につながったのです。
今の時代、一番インパクトのある記念日と
いえば「結婚」です。
その大切な記念日を象徴するのがマレッジ
リングです。
30年後にふたりでつけていたいのは…
という視点で探されると良いモノが見つかる
と思います。
写真は、ルネッサンス期のギメルリング
結婚指輪です。(橋本コレクションより)