写真は、16世紀後半のルネッサンス期の
ルビーリングです。
以前に、ミャンマー産(旧ビルマ)のルビー
であることを確認するためにブラックライト
をあてたり、内包物(ブラインド状双晶面)
が確認できたことを記事にしたものです。

。。が、このリングの本当の魅力は、その
ルビーの素晴らしさに加えて、黒いエナメルや
緻密な彫刻など、このリングの「つくり」です。
今でも素晴らしい職人さんは日本にもいらっしゃい
ますが、特にこの時期は、高度な装飾技術があった
ようです。
その理由が分かる文章を発見しましたので、ご紹介
します。
(「指輪」淡交社より引用)
ルビーを使った箱型ベゼルのリングは、
16世紀ルネッサンス期の特徴であり、
カットや彫金の技術が高度化し、
エナメルの登場がデザインを豊かにしました。
1585年に黒エナメルの装飾が登場しており、
1620年頃まで流行しました。このリングにも
その、黒エナメルが使われていますので、
1500年代後半から1600年代前半のものと
考えられます。
この時代は、中世の質実な魅力とは対照的に
洗練度が高く、金工の技術があらゆる種類の
宝飾品で絶頂に達しました。
とくに指輪の水準は高く、ギルト(金工職人)に
入会を希望する金工師が審査用に提出する作品と
して指輪が頻繁に選ばれるなど重要なアイテムでした。
(引用ここまで)
ちょうどこの時期は、ごく一部のロイヤルファミリー
のみが持てた宝石ジュエリーを一部の裕福な商人が
持ち始めた時代です。
それまで、王様が持っていた宝石が持てるように
なってどれほど嬉しかったことでしょう。
大切に使われたと思います。
だから、今もきれいに残っているのでしょう。
この指輪から、色々なモノを感じます。

ルビーリングです。
以前に、ミャンマー産(旧ビルマ)のルビー
であることを確認するためにブラックライト
をあてたり、内包物(ブラインド状双晶面)
が確認できたことを記事にしたものです。

。。が、このリングの本当の魅力は、その
ルビーの素晴らしさに加えて、黒いエナメルや
緻密な彫刻など、このリングの「つくり」です。
今でも素晴らしい職人さんは日本にもいらっしゃい
ますが、特にこの時期は、高度な装飾技術があった
ようです。
その理由が分かる文章を発見しましたので、ご紹介
します。
(「指輪」淡交社より引用)
ルビーを使った箱型ベゼルのリングは、
16世紀ルネッサンス期の特徴であり、
カットや彫金の技術が高度化し、
エナメルの登場がデザインを豊かにしました。
1585年に黒エナメルの装飾が登場しており、
1620年頃まで流行しました。このリングにも
その、黒エナメルが使われていますので、
1500年代後半から1600年代前半のものと
考えられます。
この時代は、中世の質実な魅力とは対照的に
洗練度が高く、金工の技術があらゆる種類の
宝飾品で絶頂に達しました。
とくに指輪の水準は高く、ギルト(金工職人)に
入会を希望する金工師が審査用に提出する作品と
して指輪が頻繁に選ばれるなど重要なアイテムでした。
(引用ここまで)
ちょうどこの時期は、ごく一部のロイヤルファミリー
のみが持てた宝石ジュエリーを一部の裕福な商人が
持ち始めた時代です。
それまで、王様が持っていた宝石が持てるように
なってどれほど嬉しかったことでしょう。
大切に使われたと思います。
だから、今もきれいに残っているのでしょう。
この指輪から、色々なモノを感じます。
