ルビーの採掘をしたストリーターズの悲劇

英国ボンドストリートにあった

「ストリーターズ」。

ビルマ（現ミャンマー）に初めてルビー

を採掘する会社をつくったことで知られ

ています。1888年のことです。

フランスと採掘権を取り合いし、

イギリスが採掘権獲得したわけですが、

ほぼ同時期のフランスのベルヌイ博士に

よる人工合成ルビーの発明、そして

ルビーとしてそれを販売したために、

ルビーの希少性が低下し、流通価格が

暴落してしまいました。

結果的にストリーターズの採掘会社が

破産したのは皮肉な話です。

何しろ、その当時、人工合成ルビーは、

その見た目の美しさから 、ビルマ産の

天然ルビーよりも高値で取引されました。

わずか数十年で人工合成ルビーには

希少性が高くないことが分かり、宝石では

なくなりました。

最近の加熱処理も技術が向上し希少性が

低下しているので注意して見ておく

必要がありそうです。