ルビーは、旧ラテン語で「赤」をあらわす「ルビウス」
と呼ばれていました。
今は宝石学が発達したので、宝石ルビーといえば
鉱物名「コランダム」にクロムが含有されて赤くなった
モノだけをそう呼びますが、太古のツタンカーメン王や
ナポレオンはカーネリアンを、イギリスのエドワード王子
は、レッドスピネルを持ちました。
考えてみれば大昔に鉱物名を気にしたとは思えないので
赤くて硬い石であればルビーだったのでしょう。
約40年前からルビーは、商業的に加熱処理し、低価格で
販売することにより庶民の宝石になりました。
数が増えることにより親しみやすくなったのは良いの
ですが、最近は処理することにより美しく改良する技術
の著しい発達により、その数が激増し、国王の宝石から
普通の宝石になってしまいました。
モリスは、私は無処理で美しいルビーが宝物として
お持ちいただくのに相応しいと思い、創業以来仲間と
共に、宝探しをしていますが、誰も無処理のルビーを
専門にしてなかった10年ぐらい前と比べて、処理をして
美しさを改良したものとそうでないものとの価値の差を
皆さまがお分かりいただけるようになってきたと思い
ます。
最近の傾向として、同じ美しさ、色の濃淡で同じ大きさ
のジェムクオリティーのルビーであれば、5倍~6倍の
値段差になりました。
今後はもっと広がるとは思いますが、無処理のルビーの
需要も強いので価格は上がっていくでしょう。
無処理で美しいルビーが宝の石に相応しいと、その価値を
訴え続けてもうすぐ10年です。あと10年ぐらいかかる
かも知れませんが、ルビーにはその価値があると思います。
写真は、7.8ctのミャンマー産の無処理で美しいルビー
「宝もの」です。