昔から「愛」や「友情」を示すためにルビーが

使われることが多かったのですが、このリングも

「Ring」著者:Diana Scarisbrick女史の著書の

なかで、友情、愛をしめすリングとして紹介されて

います。解説文を引用しますと;

「1870年代につくられた、ローマのカステラーニの

ものと考えられるハートを差し出す手のモチーフの

リングは、古代ローマ時代のアップルを持つ手が

モチーフのヘアピンを流用しているようだ」引用ここまで。

とのことです。中世ヨーロッパでは、手のモチーフは

約束や契約を意味したといわれ、またハート形のルビー

は言うまでもなく「愛」を表現するものです。

ゴールドのグラニュレーションで有名なカステラーニ

は古物にも強く、自身が職人だったことから古くから

残るモノを新しく活かすのが上手かったのでしょう。

(金の枠がハート型で、ルビーは丸いカボション

カットですが)愛する誰かに贈ったものである可能性が

高いと思います。

お召しになられていた方は、このリングを見るたびに、

どの様なことを想ったのでしょうか。

実物が見てみたくなりました。


ルビーの森のブログ-rubyringcastelani