乙一の『きみにしか聞こえない』『失はれる物語』を原作にした
成海璃子と小出恵介主演の切なく悲しい恋愛ファンタジー。
人に想いをうまく伝えられず孤独の中にいる2人。
成海璃子演じる相原リョウは学校にも馴染めず友達もいない高校生。
彼女は携帯電話を持っていない。
なぜなら、鳴らない携帯電話ほど悲しいものはないから。
しかし、ある日公園で拾ったおもちゃの携帯が突然鳴り始める。
鳴るはずのない携帯。電話の先には小出演じるシンヤの声がした。
それは声に出さなくても話すことが出来る、心の電話だった。
初めて聞く声。初めて話す自分の気持ち。
誰にも心を開けないリョウと、口と耳が不自由なシンヤ。
会ったこともない二人が、心の声でつながっていく。
ただ、その電話には1時間の時差があった。
成海璃子が住む世界が1時間だけ早く進んでいるのだ。
二人が出会う日。
この1時間が永遠のすれ違いを生み出し、
この1時間が永遠に二人をひとつにする。
リョウが孤独から抜け出し、強く生きるようになる日が訪れる瞬間だ。
会ったことのない2人、心の電話、1時間の時差という設定に
悲しい出来事が起こる予感を序盤から感じさせる。
また、もう一人の「電話」の相手、片瀬那奈も予感的中。
伏線がかなりわかりやすくなっているのは
若者に人気の原作だから、狙いなのだろう。
クライマックスの1時間のオーバーラップ。
個人的に好きな手法なので、今回もグッときました。
その中でも成海璃子は光る。
今15歳。将来どんな女優になるのか、楽しみだ。
最近の出演作は静かなものが多いから
いっそのことコメディみたいなのやって欲しいなぁ。
さて、それ以外だと見どころは3つ!
まずはラストの八千草薫がさすがの貫禄。泣ける。
そしてなぜか高校の国語教師が高田延彦!体格よすぎ。
んで、エンドロールはドリカムの主題歌で一件落着。
音楽がいいね。サントラは一応チェックしてみます。
「夏になったら、あなたに会いたいでーす」
って女の子に言われたら、失神するだろうなぁ・・・。