ふと見返してみたくなって手に取った『魔女の宅急便』
1989年7月の公開だってことなので、18年前のもの!
小学生の時に見て以来、ちゃんと見直していなかったので
新作のつもりで見てみました。
なんて素敵な映画なんでしょう!
13歳の魔女キキが一人前になるために修行に出る物語は
旅立ち、出会い、ふれあい、嫉妬、冒険、挫折、
そして希望までの心の揺らぎをつむいでゆく。
思春期の少女が新しい世界に溶け合うときの鮮やかな描写が
今だからこそ、愛おしく思えるほど気づくのです。
パン屋の女将、オソノさんの声の戸田恵子がまたいい!
そして、絵描きのウルスラとのシーンが実に味わい深い。
魔法が使えなくなったキキに対して、
「魔法と絵は似ているね。アタシも描けなくなることもあった」
「そんなときはジタバタするしかない。描いて描いて描きまくるのさ」
「それでも描けないなら、描くのをやめて、全く違うことをすればいい」
「いつかどうしても描きたいときがやってくるもんさ」
キキがホウキで空を飛ぶのは呪文ではなく
「魔女は血で飛ぶの」と言うと、ウルスラは
「魔女の血、絵描きの血、パン屋の血、
神様か誰かがくれた力なんだよね。おかげで苦労もするけどさ」
なんて深い言葉なんだ。それをさらっと言うウルスラには感服。
思春期のキッズは、文句言う前にこれを見ろってなもんだね。
またスゴイのは、キキとウルスラは高山みなみが一人二役で声を担当。
だからこのシーンは一人しゃべりってこと。
ウルスラが、思い悩んでいるキキに
昔の自分を投影して話しかけていると考えれば
かなり深い構図をもった一人二役ということになる。たぶん偶然だろうけど。
そして、オープニングで
夜空と飛ぶキキがラジオのスイッチをひねると流れてくる
荒井由美の「ルージュの伝言」には涙腺がゆるむ。
昔はこんなにいいと思わなかったけど、
見る側の自分の状態で作品は新鮮に生まれ変わるのだと改めて実感。
とりあえずこれはユーミン聞きながら書いてます。
俺って、影響受けやすいなぁ。