松本大洋が生んだ伝説のマンガといわれる「鉄コン筋クリート」のアニメ化。

公開前からかなり賛否両論がファンの間で飛び交ってました。


同じく松本作品の「ピンポン」はマンガはもちろん、実写化も個人的に好きで

原作の世界観を壊さないカメラワークと特撮に加えて

窪塚洋介、ARATA、中村獅童、大倉孝二などのキャストがよかった。



今度はアニメ化。松本大洋ファンとして期待と不安半分で見ましたが、



結論。

俺は好き。



ルールに縛られずに宝町を仕切る二人の少年、シロとクロ。

古きよき世界をギリギリのバランスで保っていたこの街に

個人的欲望を力で叶えようとする影がおとずれる。

クロとシロ。

二人も、二人でいることで心の闇と光のバランスをとっていたのだが、

街の変化とともにそれが崩れ始める・・・




松本大洋ワールドを色濃く残しながらも

マイケル・アリアス監督の解釈がちりばめられていて

「なるほど、こういう風に見せるのね」と納得。

新しい魅力に気づかされたりもするのだ。



まぁ、そこが熱烈原作ファンには敬遠されるんだろうけど、

誰だって個人的解釈で読んでるんだから、

そこで文句を言う人は「俺は知ってるぜ」って言いたいだけなんだと思うし。




宝町の広がり方、切り取られ方も美しさ、卑猥さ、密集感も再現されてたし、

なによりキャラの動きがスピーディに表現されてる。

松本大洋って動的なものを静的に見せて想像力をかきたてるけど、

この映画ではその部分をきちんと見せてくれてます。



んで。

シロのこえは蒼井優なんだけど。


すごい。

この人、ここまでやれるのというほど感動。

シロのキャラにすっかりしみこんでしまった。

「ブレイブストーリー」の松たか子を超える衝撃でした。


クロのこえの二宮和也にも驚き。

言われなきゃわかんないよ、本当に。



これもまた、原作を読み返したくなる一本。

DVDもそろそろ出るらしい。買うか。悩み中。