前から気になっていた宮崎あおい主演作。
『好きだ、』のタイトルどおり、そんなお話。
17歳の高校生がふたり。
空は広くて、広すぎて、交わらない二人の思い。
制服で堅く閉ざされてしまった心をつなぐのは
元野球部、今は音楽で生きることを目指す少年のギターの旋律だけ。
でも、悲しい出来事が、そのメロディさえもひきちぎってしまう。
それから17年。かすかにこびりついていた音色が二人を出会わせる。
何も始まっていなかった。何も終わっていなかった。
そんな空白は埋まってしまうと東京の街が、空が、教えたかのようだ。
監督は『tokyo.sora』の石川寛。
細かな脚本は作らず、鍵になる言葉を役者に伝えるだけで
何時間も何時間もカメラを回し続けるという。
そう考えて見ると、スクリーンからくる圧が伝わってくる。
台詞が、空気が、なんともいえない間を作ってる。
あー、なんか自分にもこんなことあったなぁ、
いや、なかったかなぁ。
だれもがそんな気になるんじゃないかしら。
空がさ、17年で狭くなってるの。東京。
その時間を、眠り続ける姉がつなぎ続けているという。
好き嫌いはあると思うけど、俺は結構好き。
完成したギターの曲がエンドで流れて号泣。
宮崎あおいはもちろん、西島秀俊、永作博美がよすぎだわ。こりゃ。
「好きだ」に続くのは読点。
俺、最近は句点ばっかり。
もう夏が来るってのにさぁ。