あやまち | 森崎千秋のブログ

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水害にみまわれるこの年。

 

台風や大雨による被害がもたらされ
大変な日々を送られている多くの方に

お見舞い申し上げます。

どうか、

一日も早い復旧と平安が訪れますように。

 

朝夕の冷たい空気に触れて

アジサイも紅葉を始めました。

山梨で勇気づけのガイド役を努めている

セレンディックの森崎千秋です。

 

子育てを知らずに

子育てに臨んだあの頃

 

ある日、息子が言うのです。

 

「俺の記憶にある母さんは、いつも怒っていたよ」

 

 

傍で聞いていた孫娘が驚いたように言います。

 

「ばあば、ほんと?」

 

  「そうね。

  ばあばはよくパパ(息子)を怒ってたのよ。

 

  でも、あなたのパパは、

  ばあばがお弁当を忘れたりして失敗した時でも

  いいよ、いいよって許してくれたよ」

 

「ふーん。じゃあ、ばあばもパパみたいにすればよかったね」

 

 

こんな孫との会話から

我が子育てを振り返れば、

 

子育てを分からないまま、半信半疑でやってきました。

 

今でも、あれで良かったと思う自信もなく、

むしろ、親もたくさんの過ちを犯すのだと思っています。

 

親になったところで、完全になれるわけではないからです。

 

 

先日、その孫娘の誕生日を祝って、

長野県にある遊園地まで行きました。

 

名物は、自然の森を走り抜けるゴーカートだが、そこは長蛇の列。

親子連れが40分以上も並んでいます。

 

小学校4年の長女は一人乗りコースに並び、

私は小2の次女と二人乗りコースの長い列に並んでいた時のことです。

 

遊園地での

ある出来事

 

私たちの後ろには、

男の子と女の子を連れたパパとママの4人家族が並んでいました。

 

お兄ちゃんは、

列を仕切るロープをまたいでひとり遊びをしていますが、

何度かやるうちにお父さんに「やめろ」と叱られていました。

 

が、そこは子ども。

 

また、同じことをやり始めます。

 

とうとう仕切りロープを倒してしまい

 

「何やってるんだ!!!

 

外に出かけたときにどうするかわからないのか!!!!!」

 

 

その場に居合わせた人も凍えるほど大声で叱りつけました。

 

男の子は、罰がわるそうです。

 

そして、近くでママにしがみつく妹の髪飾りを口で引っ張ります。

 

妹はすぐさまママに

「ママ~。お兄ちゃんが取った~」と、言いつけました。

 

その途端

 

「そばに来ないで!!!!」

 

と、今度はママが怒鳴りつけたのです。

 

周囲は再度驚き、ちょっと離れて親子をみています。

 

 

ちょうど、児童虐待問題で公判中の事件もあってか、

その親子の様子にピリピリと緊張感すら漂います。

 

 

 

最初は、大声で怒鳴りつけるパパに腹が立った私でしたが、

このままだとこの家族はどうなるのだろう、などと考えてしまいました。

 

きっと、不機嫌なまま過ごし、

お兄ちゃんは妹にちょっかいを出しては怒られ、

兄妹の仲も険悪になり、

せっかくの休日は台無しになるのかも。

 

もちろん、不穏な空気に巻き込まれた周りの人さえも。

 

さりとて、わたし。

 

何ごとも無かったように知らん顔を決め込むのは、男の子の様子からしたら無理でした。

 

とはいえ、わたし。

 

説教などしたら、パパとママはますます孤立して、

子どもに当たり散らすことになりかねない、と思いました。

 

頭の中で考えだけが目まぐるしく働きます。

 

ここはひとつ。

 

私がどうするかで、

パパとママに子どもとのやり取りを

考えてもらえないだろうか。

 

少なくとも、子どもには他にもやり方があるし、

世の中は大丈夫だよ、

君を受け入れてくれる仲間がいるよ、

と、わかってもらえないだろうか。

 

 

それには、先ず

 

この子どもの良いところはどんなところがあるだろうか。

そして、お怒りモードのパパとママの良さは何があるだろうか。

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ふと家族を見ると、

 

ママとお兄ちゃんと妹の三人で

おそろいのTシャツを着ていることが目につきました。

真っ白なTシャツに、

黄色のミニオンズがたくさん描かれていて、

いずれも清潔感に溢れています。

 

それを見たら、私の考えも少しづつ整理されてきました。

 

親の目的と

想いに心を寄せてみた

 

親の行動は?

わざわざおそろいのTシャツを着て、子どもの喜びそうなところへ出かけてきたのだ。

仕事に疲れていても、こうして休日を家族と共に長野にやってきたのだ。

子どもを楽しませようとしてここへやってきたのは間違いなさそうだ。

 

 

 

親の思いは?

まわりに迷惑をかけないでほしい。

親のしつけがでなっていないと思われるは恥ずかしい

親の立場や面子は丸つぶれ

 

など、と考えながら。

 

さて、私です。

 

目の前の孫娘は、

心細げでちょっと怖そうにして私の手を握っています。

 

この後、事態は全く予想外の展開になるのですが、

長くなりましたので、

続きはまた後日にしますね。