警部補 佃次郎2 黒髪の焦点 1996 日テレ 原作:夏樹静子 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

非番で海釣りしている佃次郎(西郷輝彦)と寿司屋の加藤昆平(今村廣則)


9月21日、女四人が車で坂上美雪(あめくみちこ)のマンションへ
301号室、返事がない 鍵が開いている
■美雪が死んでいる


捜査一課、石堂課長(ベンガル)、前沢警部補(大河内浩)臨場
検視官(三木敏彦)が説明する
ベッドの上で後ろからストッキングを首に回し一気に絞めあげ結んでいる ベッドの上で殺されたことは間違いないが情交中の犯行とは断定できない 死後12時間前後


原宿中央署 佃次郎を早田(六平直政)が迎える
被害者は坂上美雪32歳、OL
派手な衣服、冷凍食品だらけ、Virginia Slimの吸殻の中にハイライトが混じっている
第一発見者三人、三か月前の同窓会の時の約束で、同級生のモダンバレエ発表会を、五人で見に行くところだった
池尻有子(吉田美江)は車を運転、下で待っていた 
第一発見者は、山下和枝(鳥越まり)、小谷律子(円城寺あや)、奥井紀子(布施絵理)


美雪は、インテリアコーディネーターをやっておりスケジュール管理が大変なこと、二歳年上のテレビ局プロヂューサー、元ラグビー選手と付き合っている、などと言っていた


原宿中央署に捜査本部、石堂課長が報告
ナイロンストッキングによる絞殺、死亡推定時刻は22-24時
精液は検出されていないが情交がなかったとは断言できない
枕や衣服に被害者以外の頭髪が数本付着、情交途中に襲われた可能性も否定できない
頭髪、ハイライトの吸殻、ともにA型、被害者はB型
常時携帯していたシステム手帳が見つかっていない
9月20日夜遅く来客があり、ベッドの中で殺害、ビール瓶やグラスを洗った後に逃走 顔見知りの犯行と思われる


翌日、佃と早田は美雪が勤務していたAmicasへ、ショールーム室長の横山浩一(北見敏之)から話を聞く
=彼女はインテリアコーディネーターの仕事からだいぶ前に離れている 短大卒業後入社し、しばらくはインテリアコーディネーターの仕事をしていたが、その後四年制大学卒業者を採用するようになり、その頃から会社の都合で事務に回された 恋人、数年前はいたようだが…


システム手帳を探すため、ロッカーや机を調べさせてもらう
横山がハイライトを喫っている


殺害現場のマンション、再捜索、文庫本、中に年賀はがき、電話番号あり、早田に電話させる佃、小杉修次(酒井敏也)34歳、ガソリンスタンド店長をやっている、と妻
早田と部下がガソリンスタンドへ、手帳を見せると突然逃げ出す小杉


小杉の話、美雪は小杉宅に無言電話をかけてきていた 四年前知り合い付き合い始めたが、嘘が多くて別れた 二年前結婚した妻は妊娠中、無言電話を怖がったため電話してやめさせようとした しかし会ってはいない

 

小杉のアリバイが確認された


第一発見者の一人、奥井紀子から原宿中央署に電話、佃が受ける 関係ないかもしれないが気になるので連絡したと言う


《奥井紀子の話》高2の時、女子高生売春が問題になり、高3の二人が退学になったが、その後、美雪が売春グループに入っていたらしい、という噂が流れた


佃と早田は紀子と会って詳しい話を聞く
16年前高2の時、噂になった訳は、退学した二人と美雪に付き合いがあったから
同級生で特に仲が良かったのは森口珠代(筒井真理子)、優等生の珠代と劣等生の美雪のとりあわせ、不思議と仲が良かった


東愛女子高、管轄は池袋北署防犯課少年係、当時の責任者 現 亀有西署副署長の小暮警視(沖恂一郎)の話、

池袋駅西口近くのスナックを拠点とする女子高生売春グループの噂があったため、拠点を突き止め張り込んで尾行しホテルに入るところを突き止めた 女子高生と男が別々に出てきたところを署まで同行させ、斡旋した人物の名を吐かせた
捜査は首謀者のみに止め、それ以上調べなかった


石堂は、被害者に不特定多数の相手がいた可能性が出てきたことを重視した
佃と早田は横山を外に呼び出し再度事情聴取、売春の話をぶつけると動揺する横山
佃はハイライトを勧め、“A型でしょ”、と鎌をかける
佃は、横山のジャケットから頭髪も入手する


前沢が、検察から、当時退学になった女性の身元を聞き出し事情聴取、坂上美雪も売春していたことを確認した 美雪は数人に声をかけ売春に誘っていた


横山の頭髪と現場で採取された頭髪が一致した
しかし、横山は犯行を否認する

美雪のマンションに行ったこともない 当日は行きつけのスナックから21時帰宅した


横山宅へ佃と早田、妻(水野あや)と娘の聡美(本多彩子)から話を聞く
娘が語る あの夜から2週間前、父は浮気した 以降、母は二階の寝室、父は一階の部屋で寝ている 妻は、2時頃、部屋からラジオの音が聞こえた、と語る
横山は犯行を否認しており、石堂は動機の解明を指示する


同窓会は5年ぶり3回目だった、このことと事件は関係ないのかな、と佃は思う


横山の話、“浮気だなんて女房の誤解、一緒に飲んだだけ、美雪とは関係していない”
《浮気とされた話》行きつけのスナック、あか抜けた女がカウンターで水割りを飲んでいた 30過ぎ、黒い髪を肩まで垂らし、サングラスをかけていた 声をかけると乗ってきた
彼女は1時間で水割りを4-5杯飲んだ 盛り上がって店を出、ホテルに誘おうとしてタクシーに乗ったが、女は途中で降りた 田園調布、家はすぐ近く、と言っていた
帰宅すると、ジャケットの肩についていた長い黒髪、香水の匂いに妻が誤解した
女の名前、彼女はスナックで電話していた “かが”とか“カヤ”とか言っていた


その黒髪が、横山宅の屑籠に残っていた 黒くてストレート、美雪のものではない
田園調布に住む同級生、森口珠代、結婚後の姓、加瀬だった


《佃の推理》森口珠代は、横山の頭髪と煙草の吸殻を入手するために近づいた


加瀬珠代を盗撮、横山に見せる 似ている スナックのママ(岡まゆみ)も似ている、と言う あの日はシルクのアンサンブルを着てサングラスをかけていた


佃と早田は珠代を訪ねる 美雪のこと、売春のことをぶつけるが動じない珠代 横山の写真を見せても反応なし サングラスは持っていない、と言う
さらに、珠代の血液型はO型、長い黒髪はAB型であることが判明
ということは、横山に、そして珠代に罪を着せようとする、二段構えの計画を立てた者がいる


佃は、同級生4人の血液型を調べさせる
小谷律子:リーダー格、山下和枝:OL、池尻有子:車を運転していた、奥井紀子:遺体を見て体調を崩し、のちに女子高生売春の情報を提供してきた 結果は山下和枝と奥井紀子がAB型だった


捜査一課の前沢が奥井紀子の事情聴取

佃は小谷律子の話を聞く 律子は重要な証言をする

美雪は友人の結婚話が出るとつぶしにかかった
5年前の同窓会の後、和枝が被害に遭った 美雪がつぶした、と噂になった 和枝は今、1歳年下の男性と結婚しようとしている
美雪の通話記録、この1か月で和枝に2回、深夜の長電話をしている 佃は石堂に、山下和枝を呼ぶことを求める 物証が少ないことで渋る石堂を説得する


佃は、犯人は頭髪の重要性を知っている人物、第一発見者を装い、万一現場に頭髪があっても怪しまれないようにした、と、和枝にぶつける
犯人はミスをした、横山の肩に自分の黒髪を残してしまった、と続ける 和枝は観念して白状する


美雪は他人の幸せが許せない女だった 自分も同じ、似た者同士だった
珠代も売春していたが、美雪に脅されても動じなかった、と聞いた
そんな珠代が憎らしかった

 

《参考》シリーズのリスト