中山七里ミステリー 作家刑事 毒島真理 2020 テレ東 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

取調室、処刑されるイメージを与え続ける落としの技術、“相変わらずえげつないですね”、と後輩の刑事、“絞首刑、10分以上苦しむものもいる”、と追い打ちをかける
“落ちましたね”、“最短記録更新しちゃったよ”


■二年後、夜、裏通り、男が背中を刺される


朝、自転車で現場に急ぐ警視庁捜査一課 新人の高千穂明日香(新川優愛)刑事、既に、麻生警部(吹越満)、犬養刑事(徳重聡)が臨場している
検視官の御厨(小松和重)、“背中から入った凶器が心臓に達している、死因は失血死だな” 凶器は長さ20cmほどのアイスピックのようなもの、死亡推定時刻は深夜0-2時の間


“目撃者無し、防犯カメラなし、凶器無し”、と呟く明日香にイラっとする犬養
被害者は百目鬼二郎(コトブキツカサ)、出版プロデューサー
百目鬼は、0時15分、SNSに投稿していることを明日香がみつける
“無能な奴らがまた今日も俺を疲れさせた 最悪だ いつもの店のいつもの酒で疲れを癒そう”


“投降した直後に殺害された可能性があるってことだ”、と麻生
麻生は犬養と明日香に、百目鬼が以前所属していた蒼明出版を当たるよう指示する


蒼明出版ビル、エントランスホールで男二人が揉めている
“俺の作家人生を返せ”、と大声で叫んだあと、“覚えてろ”、と捨て台詞
残された男に犬養が声を掛ける 社員、編集者の班目彬(水橋研二)の事情聴取
百目鬼について、“他人から恨まれるような男ではなかった”、

会社を辞めた理由、“円満退社です、ライターで勝負したい、という夢があった”
私生活では5年ほど前に離婚し、シングルを謳歌していた、と語る
SNSの投稿を斑目に見せる明日香、“無能な奴ら”、とは誰のことを指しているのか、との問いに、斑目は語る
蒼明社が主宰する新人賞の一次審査を百目鬼に依頼してるが、応募者から脅迫状のようなものが届いた 二通ある 差出人は只野英郎(塚地武雅)と牧原汐里(宮崎香蓮)
只野は手書きで、“殺してやる”、牧原はワープロで、“死んでほしい”、という過激な内容


賞に落とされたくらいで人を殺すだろうか、と呟く明日香に、麻生は、“毒島真理(佐々木蔵之介)に話を聞いてこい”、とメモを渡して指示する
“ブスジマシンリ”、出版業界にめっぽう強い刑事、二年前刑事を辞めたが、半年後に、“刑事技能指導官”、として再雇用された 売れっ子のミステリー作家でもある


天麩羅屋の二階に住む毒島、麻生からおおよその話は聞いていた
“作家志望者がどのくらいいるか知ってるか”、と毒島、文学賞応募者数から推定すると5-10万人、実際はその倍いるかもしれない それに対し、新人賞は20タイトル前後、司法試験より難しい、と明日香を煙に巻く


現場を見に行く二人、毒島は明日香に死体の格好をさせ、考える 犯人は下見をして待ち伏せしたに違いない SNSで生活をさらしていた百目鬼、行動パターンを知られていた


“文壇バー”、がいつもの店、行ってみる マスターに話を聞く
有名な作家は来ない 売れない作家が憂さを晴らす場、と自嘲するマスター 藁人形に釘が刺さっている 百目鬼は毎日のように来ていたと言う 文学賞の評価シートを見せられたこともある


次に、脅迫状を送り付けた二人を訪ね話を聞く ともに、プライドを傷つけられたことに怒り、百目鬼が脅威を感じたので才能の芽を摘もうとした、と思い込んでいる


第三の容疑者を犬養が突き止めた 斑目彬、蒼明出版の編集者
斑目と百目鬼は、女がらみの個人的トラブルを抱えていた 百目鬼の女を斑目が寝取り、クラブで騒動を起こしていた
斑目はレッドへリング(Red Herring)で、脅迫状を送ってきた二人に疑惑の目を向けさせていた


ミステリー作家 羽衣サヤ(遊井亮子)サイン会、牧原汐里がサインを貰い呟く “私知ってるんですよ、先生がどうやったデビューしたのか” 斑目が見ている


斑目と羽衣サヤ、仲がこじれているようだ


毒島が、明日香に、朝5時半に電話しモーニングサービスに誘う 非常識な誘い、実は、その喫茶店は斑目のSNSで紹介していた調布にある店だった
斑目は編集者としてはとびっきり優秀らしいが、その理由は売れっ子作家としか組まないから、人気が落ち始めたら容赦なく切り捨てる 従って敵も多い


■斑目が死んでいるのを発見する毒島と明日香


凶器は百目鬼殺害に使われたものと同じ、背中を一突き、死亡推定時刻は昨日の22-23時


只野を訪ねる毒島と明日香、只野の作品を読んだ、と毒島
「俺がどうしてもこうしてもあの娘を嫁にほしい理由」
“君の作品に対する百目鬼さんの評価は的外れだと思う”、と毒島 喜ぶ只野
毒島は、百目鬼の評価よりさらに厳しい評価、中学生の作文以下、一頁読んで目と頭が痛くなった、など、承認欲求の強い只野を徹底的にいたぶる そして、仕事もしないで作家を気取っている只野を、“人間の屑”、と切り捨てる “ひどすぎる”、と明日香 いくらなんでも言い過ぎだ


今度は牧野汐里、作品は、「あしたのあたしはきっときょうのあたしではない」
“こちらに訴えかけてくるものが無い、色気が全く感じられない、君みたいだ” 作家を諦めろ、と切り捨てる


あまりのひどい物言いに、明日香は、麻生に、“あの人とはやってられない”、と訴える “毒島さんが取り調べをして落ちなかった犯人は一人もいない”、と犬養 “相手の弱点を瞬時に把握する能力を持っている”、と麻生、“生まれ持った天賦の才だな”


毒島が刑事を辞めた理由、“あの人は送検前の犯人を殺してしまったんだ”、と犬養
取り調べに耐えきれなくなった犯人は、休憩時間医窓ガラスを割り喉を掻き切って自殺した


毒島が今日からSNSを始めた 居場所をさらし、犯人をおびき出そうとしている 案の定、憎悪を書き立てられた只野が襲ってきた 手作りのエアガン 矢が背中に刺さる
毒島は防弾チョッキを着ていたため無事だった


只野は百目鬼殺しを認めるが、斑目殺害は否定する
斑目の遺体、首に二つの熱傷があった スタンガンによるもので生活反応があった 手首と足首には圧迫痕があった


只野は百目鬼殺害時、矢を回収しなかった 初めての殺人で動揺していた しかし、只野のゴミ袋から、百目鬼と斑目の血が付いた矢が発見されている 斑目殺害は只野ではない、とすれば


蒼明出版エントランスで斑目と揉めていた男、天童九一郎(高橋洋)
“斑目は僕の作家人生を潰そうとした”、と天童
新人賞を受賞後、デビュー作に苦しんでいた時、斑目はアイデアをくれたが、それはある作家の作品からパクったものだった そのためネットで誹謗中傷され作品の依頼が来なくなった 殺害時のアリバイ、ホテルのバーで飲んでいた


蒼明出版、斑目の上司の話、斑目と羽衣サヤが揉めていた 二人には男女の関係があった 羽衣サヤの話、斑目と男女の関係にあったことは認める 斑目は信義にもとる行為をした
デビュー前の作品を無断で出版した アリバイ、同期の女性作家と三人で飲んでいた


天童も羽衣サヤも、マスターや店員にしつこく絡み、作為的にアリバイ工作をしていた


毒島は、天童と羽衣サヤの共犯であることを明らかにする


百目鬼殺害現場を目撃したのは羽衣サヤ、文壇バーに行く途中だった 羽衣サヤは天童に声をかけ、天童は羽衣サヤの計画に乗った
アリバイの相互補完、天童がスタンガンで斑目を襲い(19:10)、車に乗せ赤坂に移動、ホテルのバーへ(20:00)、22時、トイレの口実で地下駐車場へ、刺殺後、24時まで時間を潰した
羽衣サヤは0時にお開き、酒は飲まなかった 0時半赤坂のホテル駐車場へ、車を運転し1時40分、遺体を調布に放置 その後、凶器の矢を只野のゴミ袋に押し込んだ


羽衣サヤがスタンガンを買っているところの写真、赤坂のホテル駐車場、入と出、運転している人物が違っている
素晴らしい推理、“あの人は正義の仮面を被った悪魔だよ”、と麻生