医療捜査官 財前一二三 5 湯けむりに沈む殺意!温泉病院殺人事件 2014 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

■4月13日9時、横浜港・埠頭、女が浮かんでいる


川崎南署 六車善治(石倉三郎)、有馬忠明(小野寺丈)臨場
そこに神奈川県警捜査一課 五十嵐鞘次郎(西村雅彦)
六車が鞘次郎を見て、“昔俺が捜査のイロハを教えた”、と有馬に自慢する


被害者は藤田亜美(比企理恵)、ブティック経営者
“事故か自殺か、はたまた殺しか”、と六車


バッグが遺体と一緒に浮かんでいた、自殺ではない
死亡推定時刻は昨夜21時から23時、夜、この辺りは真っ暗、女が一人で来る場所ではない 頭頂部の傷、転落時に付いた傷ではない

“殺しですね”、と鞘次郎
“完璧に同じ見立てでしたね”、と有馬、六車も満足そうだ


そこに医療捜査官 財前一二三(高島礼子) 

“お久しぶりね、えッと、こがらしさん” わざと間違える一二三

なぜここに、に対して、“最新医療の学会で横浜に、そこでパトカー” 

 

遺体を観察する 鼻孔部に微小の泡沫、死因は溺死に間違いない 右腕に死斑、死んでから一定時間身体の右側が下になっていた 即ち、どこからか運ばれてきた 司法解剖に回す 私が執刀する


特別捜査隊に鞘次郎、瀬戸課長(北村総一朗)に挨拶する

“久しぶりだね、現場で出くわしたんだって、これも何かの縁だね”、と瀬戸


検査結果が出た、と、一二三 “被害者の肺に溜まっていた水はやはり海水ではなかった、温泉よ、事故に見せかけるために東京湾に運んだ どこの温泉かは科捜研の鑑定待ち”
胃の中には玉砂利のかけらが入っていた


ブティックに六車と有馬、被害者の夫 藤田莞治(小倉功)が対応する
“このブティック、経営難に陥っていたとか”、と六車 “らしいですね”、と夫 “妻とは別居中だったので、私は経営にはほとんどタッチしていなかった”


川崎南署に、「川崎埠頭内殺人死体遺棄事件」捜査本部
科捜研の鑑定結果が出た 温泉の泉質は、無色透明のアルカリ性、pH7.53、カルシウムの値が高いのが特徴 これに近い泉質を有するのは、長野県の渋温泉、群馬県の霧積温泉、神奈川県の野比温泉


藤田亜美45歳の実家はあの北野グループ創業者一族だった 海運業で財を成し、今や総資産数百億、一代で築き上げたのが北野ホールディングス会長 北野裕一郎(藤木孝)、亜美はその長女だった


鞘次郎が閃く 二週間前の新聞を確認、「北野会長緊急入院」、心原性脳塞栓症で倒れた 入院先は神奈川県横須賀市、野比温泉が近くにある


裕一郎が入院している北野温泉病院へ一二三と鞘次郎
病室に看護師、“もう三日間意識が戻ってないんです” 六車もやってきた そこに院長の大倉かなえ(戸田恵子)、院長は亜美のことを知っていた “よくいらしていた”
“お見舞いに”、と鞘次郎 言葉に詰まる院長 “資金援助の相談に”、と鞘次郎 回復の見込みはないようだ


北野邸を訪ねる一二三と鞘次郎、六車
長男の一尋(矢島健一)(北野物流社長)、次男の三晴(津田寛治)(北野ホールディングス社長)、次女の茜(猫背椿)(無職)が来ていた
“一昨日、長女の亜美さんが何者かに殺害されました”、と鞘次郎
“五日ほど前に来た”、と一尋 “私の所にも”、と三晴
“姉は20年前、駆け落ち同然で家を出たんです”、と三晴 “北野家には何の関係もない”
一尋は茜を罵る 男に貢ぎ、借金までしている


アリバイ確認、一尋は湘南をドライブ、三晴は仕事用に都内に借りているマンションで仕事、茜は歌舞伎町のホストクラブにいた
一尋と三晴は兄弟げんかを始め、茜は、“犯人はカズにいですよきっと”、と告げ口する 絵に描いたような骨肉の争い


病院を再訪した一二三 “理事長は子供の育て方を失敗した”、と院長
裕一郎は北野温泉病院の理事長でもあった
理事長は10年前に妻を亡くした 近所に病院がなく、救える命を救えなかった それでこの病院を建てた


柿沢美登里(一柳みる)が病室に来ていた 7年前に知り合ったという
プロポーズもされたが、子供たちに反対され、結婚はしていない
亜美が亡くなったと聞いて驚く美登里


川崎南署で事件を整理する一二三、鞘次郎、六車、有馬
北野裕一郎78歳が脳梗塞で入院したのが二週間前、意識不明の重体が続いている 妻の智恵とは10年前に死別、個人資産は60億を下らない、と言われている
長男の一尋48歳は子会社の北野物流社長、長男にしては冷遇されている印象、あだ名は“トイレの電球”、その心は、すぐ切れる 長女の亜美はこうと決めたら突っ走る 二回駆け落ちした 次女の茜は開きっぱなしの蛇口、北野家の財産ダダ洩れ、次男の三晴42歳は、石橋を叩いても渡らない 叩きすぎて砕いちゃう 歩くマニュアル本、と言われている 犯人当て、鞘次郎は三晴、六車は、本命一尋、対抗茜


“競馬じゃない”、と一二三 お金のために殺すにはリスクが大きすぎる ばれたら逮捕されるうえに貰えるものももらえなくなる(民法891条)


一二三が鞘次郎を家に誘う 母の百代(草村礼子)に勧められる縁談を断るために利用されたようだ


北野裕一郎が亡くなった 病院へ急ぐ一二三と鞘次郎
既に三兄弟妹が来ていた 柿沢美登里も救急搬送され手当てを受けていると言う 見舞いに来た後、病院を出て倒れたようだ


■美登里も亡くなった 遺体を見せてもらう一二三 
角膜混濁が始まっている、死んだばかりなのに、院長に聞く “緑内障の治療でβ遮断薬を点眼していたからではないか、死因は心筋梗塞です”


旭川から飛行機でやってきた若い女性


北野温泉病院、院長が、刑事四人と子供三人を集めて、北野裕一郎の遺言を読み上げる 公正証書遺言だった
1.五分の四を柿沢美登里に遺贈する
2.残り五分の一は遺言者の子が均等に相続する
美登里が亡くなったのは理事長の2時間後、美登里には一人娘 真白(白羽ゆり)がいる 北海道で看護師をしている


院長は、医者であると同時に弁護士だった この遺言書は、4月8日に、公証人に口述筆記してもらったもの、と一尋らの抗議を突っぱねる


何故院長は弁護士の肩書を公表していなかったのか、そして裕一郎の死の直後の美登里の死 偶然過ぎる


一二三、そしてやってきた娘の真白も解剖を要求する
院長は反対していたが、娘の要求はのまざるを得なかった
執刀は一二三、ここで、医療捜査官であることを明かす


足湯をしている一二三、そこに鞘次郎 院長の過去を調べて来た
一二三は解剖結果を説明する 美登里は19時頃病院の食堂で院長と食事をした 美登里が食べたものは海老天うどん、ほうれんそうのお浸し、食後4時間ほど、20時頃倒れ23時47分死亡、矛盾はない


院長の過去、7年前、院長の息子15歳が駅のホームでトラブル、相手を突き飛ばし、丁度入ってきた電車に撥ねられ相手は死んでしまった 殺人か過失致死か、裁判の結果は正当防衛が認められたが、息子は死んでしまった それ以来、弁護士の活動をしていない


一尋のアリバイ、湘南をドライブしていた、は嘘、神楽坂の料亭で、北野HDの役員と密談していた 弟を追い落とそうと画策していた


美登里の病理検査の結果、亡くなる前、スマトリプタンを服用した形跡がある 血管収縮剤、心臓の悪い美登里が飲むはずがない いったい誰が何のために


亜美は遺言書の内容を知っていたのではないか、と鞘次郎 病室で遺言書を作っている時、それを立ち聞きした
亜美の胃にあった玉砂利の謎、病院の浴槽には敷かれていない 足湯には敷いてある


遺産を受ける資格を持つ真白のことが気になる一二三
家を訪ねるが返事がない 電話をすると鳴っている 裏に回り中を覗く ガラスに結露、ガラスを割り中に入る 締め切った中に七輪、練炭、真白が倒れている 後追い自殺を図ったように見える


鞘次郎は、三兄弟妹に真白が入院したことを伝える
夜、病院に侵入する者、真白の人工呼吸器を外そうとする
三晴だった 待ち構えていた一二三、鞘次郎、六車ら


三晴には遺産よりもっと大きな理由があった
真面目一筋とみられていた三晴、ラスベガスで亜美に目撃されていた
父のいないところで羽目を外し、カジノに嵌り、損失を取り戻そうとして蟻地獄の中に、遂には会社の金を横領するに至った


足湯から三晴と亜美の指紋が出た 三晴は片頭痛持ちだった スマトリプタンを処方されていた それを美登里の薬と入れ替えて殺した
先に美登里が死ぬはずだった、と三晴


一二三も気になっていた 看護師に、美登里の緑内障のことを聞く 看護師は否定する 真白が海老天うどんを食べていた “さすが親子”、と一二三 真白は、母は海老が嫌いだった、と言う


院長 大倉かなえの息子 寛也(百瀬朔)が殺した男 由津木邦正(山口嘉三)は、真白の父親だった かなえは息子の弁護を行い、正当防衛だったことを認めさせた
しかし、息子は、ウソツキのまま生きて行く自信がない、と日記の最後に書いて自殺してしまった かなえは、美登里・真白親子に詫びようとした

 

《参考》シリーズのリスト