警部・柘植京介 超高層ホテルの死角 2010 TBS 脚本:田辺満 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

犯人逮捕時、足を撃ち、倒れた犯人の口に銃口を突っ込み、殺しそうになるが何とか耐え、にやりと笑った犯人を殴る蹴るした柘植京介(舘ひろし)、無期限謹慎処分となる 記者 高城涼子(森脇英理子)は、柘植が何故発砲したのか疑問を持つ


1年後、永嶋参事官(松方弘樹)が、職場復帰の軽いウオーミングアップとして、未解決事件の捜査を命じる 内密に一人で捜査すること 銃は持たない


《未解決事件の概要》被害者は山下茂一(片桐竜次)56歳、大田区で電子部品の工場を経営していたが5年前に倒産、日雇いで生活していた 遺体が見つかったのは3年前の6月28日の朝、遺体が石段の下に転がっていたことから最初は転落事故とみられていたが、誰かと言い争っていたという近くのホテルマンの証言を得て、殺人事件として捜査を開始した


超高層ホテル「ホテル・ディアレスト東京」へ柘植京介、ホテルは、兵藤グループの株主総会の準備でにぎわっている 浮浪者のような男が追い返されそうになるが、“俺は株券を持っている”、と騒いでいる
支配人の深沢(四方堂亘)から、目撃者の辰巳浩司(宮下裕治)を紹介してもらう フロント係をやっている

辰巳の話、当時は客室係で夜勤明けの帰宅途中、いつも通る神社の近道、男が口論していた 何かを渡せとか渡さない、とか言っていた 相手の男のことは覚えていない そういえば、あの日も株主総会だった 今日と同じ兵藤グループの 毎年、うちのホテルの宴会場を使っていただいている


支配人が追いかけて来た “45階のスイートルームでお客様が亡くなった”
第一発見者は秘書と客室係、“社長が何度連絡しても出なかったので一緒に来てもらった”、と秘書の上條(優木かおる)

 

■バスルーム、浴槽の中で兵藤泰造(久保晶)が死んでいる
ドアの内側はロックされていなかった 夕べは確かにしたはずだ、と二人


捜査一課の神谷(加藤雅也)と(金児憲史)臨場
被害者は泥酔して帰ってきたと言う 事故ですね、と(金児)


姿を隠した柘植は、隣室4505を調べる 隣室の客が何か物音を聞いていないか しかし既にチェックアウトした後だった 小山田武、6時58分にチェックアウト


神谷が柘植を見かけ追いかけて来た 謹慎中のはずなのに何故
“別件で来ている、しかし俺の行くところ、事件が起きる”
柘植が神谷に聞く “あれは殺しだ、殺しと判断した理由を言ってみろ”
神谷は、内ロックがかけられていなかった事、脱ぎ捨てられていたYシャツの衿元と袖だけが濡れていた事の2点を挙げる “流石、一課のエースだ”、柘植が去る


女の記者が寄ってきた 柘植ははぐらかして去る


バー「TARU」のカウンターに柘植、ママは妖艶な美女、事件のことを考え続けている柘植を見て呟く “ずぅーっと謹慎中ならいいのに”


山下製作所があった近くの工場主 村岡(荻原紀)、もちろん山下のことを知っていた
山下の倒産、死を悼んだ後、山下は離婚したこと、従業員に要領のいい奴がいたことを語る
野沢(金山一彦)、倒産寸前に大手の工場に引き抜かれた 兵藤グループ、山下はあそこの下請けもやっていた


神谷と(金児)が兵頭泰三の息子で部長の泰成(斎藤歩)を訪ねる 泥酔して事故死したはずなのに何故警察が、と言う泰成に対し、事故ではなく殺人であることを伝える
“数日前の朝、あなたは社長と激しく言い争っていたそうですね”
“約束を破った、おまえを社長にするから、と好きでもない女と結婚させられたのに”
死亡推定時刻は23時から1時、アリバイは “ゲームをしていた、家族は妻の実家に行っている” 泰成は、鶴巻専務も不満が溜まっているはず、という


鶴巻専務(誠直也)に会う 鶴巻は、自分は次期社長を託されているので不満など無い、という アリバイ、ある工場の社長と銀座の店で会っていた 0時前に店を出た  “私は今回の事件とは関係ない”、と鶴巻 “じゃぁどの事件となら関係あるんだ”、と呟く神谷


柘植は野沢を訪ねる 山下製作所は何故倒産し、野沢だけが引き抜かれたのか 何も話そうとしない野沢


野沢を監視する柘植、野沢が、やってきた車に乗り込む 中には鶴巻、走り去る そこに車、柘植が止める 神谷と(金児)だった 追わせる 神谷らは鶴巻を追っている


バー「TARU」のカウンターに柘植、♪Five Spot after Dark が流れている 株主総会、ママも少し株をやっていると言う話、株券電子化の話から、先日浮浪者風の男が株券を持っていたことを思い出す


ホテルで、男と対応したフロント係に話を聞く 男は株券を譲ってもらった、と言っていたと言う 名前と住所を覚えていた 森野昭則(掛田誠)、日の出荘


アパートを訪ね森野と会う柘植 森野は気のいい男だった
株券は、隣に部屋に住んでいた山下に預かった 小銭の入った缶ということで預かったが、株券も入っていた 3年前の株主総会の日、総会に出るって出かけてそのまま帰ってこなかった


神谷が永嶋に直訴する 柘植が刑事の職を失うことを心配している 永嶋は、一課長の元で事件を解決しろ、とのみ言う


柘植の目の前で野沢が車に撥ねられる 重体の野沢、病床で話を聞き出す柘植
山下製作所で時間をかけて作り上げたICチップに対し、兵藤と鶴巻が技術提携の話を持ち掛けて来た しかし彼らの目的は技術を奪うことだった 特許を確立する前に技術を開示してしまったため、訴えることができなかった しかも彼らは妨害工作を行い工場を潰そうとしてきた 結局工場はつぶれてしまった 山下社長は、写真その他、権利を主張できる資料を揃え、総会で彼らの悪事を暴こうとしていた


(注)野沢が何故兵藤グループに引き抜かれたのかの説明はなかった


ホテル従業員に聞きまわる柘植、あの日ルームサービスで45階に行った従業員の話から、何者かが隣室(4505)のドアを閉める音を聞いた、と証言を得る 小山田武、偽名で宿泊した者はいったい誰なのか


バー「TARU」に柘植そして神谷、記者の高城涼子が後をつけてきて外にいる
柘植はママに追い払うよう頼む ママの名は小暮佐和子(戸田菜穂)、柘植の妻 美和子(野上智加)の妹だった 佐和子は涼子に、柘植は凶暴な刑事ではなく、あの男に妻を殺されたのだ、と伝える よく殺さなかった、復讐を止まった


《まとめ》兵藤を殺し、次期社長の鶴巻を殺そうとしたのはフロント係の宮坂真吾(池田努)だった 山下の息子で、母方の姓を名乗っていた
3年前、兵藤が贔屓にしているこのホテルに入社し、あらゆる部署を経験し、兵藤を殺すチャンスを待っていた フロント係ならコントロールできる
柘植は、4505のベッドの使用後の形から従業員の犯罪であることに気付いた チェックアウトの早い使用後の客室で仮眠をとる従業員の習性、端っこに寝る

一方、3年前山下を殺したのは鶴巻だったこと、兵藤グループは軍事転用可能技術の不法輸出の疑いで手入れを受けることになったことが明らかになる