浅見光彦シリーズ10 イーハトーブの幽霊 2000 フジTV 第二版 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

《雨ニモマケズ》
雨ニモマケズ風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル


花巻市、宮沢賢治がイーハトーブと名付けた地に浅見光彦(榎木孝明) 宮沢賢治記念館で女子高生と会う その後「JAZZベイシー」へ


ひそひそ話する客、大声で話し始める客にはマスター(綾田俊樹)が注意する
アルバイトの娘、記念館で会った娘だった 賢治の話で盛り上がる


《セロ弾きのゴーシュ》
トランペットは一生けん命歌ってゐます ヴァイオリンも二いろ風のやうに鳴ってゐます クラリネットもボーボーとそれに手伝ってゐます


“おじさん”、と呼ばれドキッとする光彦、自己紹介する
郡池愛(平山綾)、愛と書いてめぐみと読む


屋形山車の下で祭りの相談をしている人々、夫を探しに来た女性がいる


■イギリス海岸に変死体
郡池充(下塚誠)50歳、「アイリス」というブティックの経営者
妻と娘がやってきた


「イギリス海岸殺人事件捜査本部」、指揮を執るのは捜査一課の葛石警視(浅野和之) 欠伸する小林刑事(綿引勝彦)を叱責する


花巻温泉ホテル千秋閣のロビーで新聞を読む光彦、「ベイシー」で見た男の写真、そこに花巻東署の小林が事情聴取にやってくる 事件の話、被害者に会わなかったか、車を調べられるが、光彦は事件の概要を聞き出そうとする


夜、郡池の足跡を辿ってみる 花巻城跡、人も車も通らない そこに小林、交番に連行される “何を探していた”、と小林 “事件の真相です”、と光彦 黒板に目が留まる 拾得物の万年筆、子供が昨日届けて来た、と巡査 犯人の遺留品かもしれない、と光彦


翌日、花巻東署に顔を出す光彦、事件発生
■豊沢川、さいかち淵に変死体
被害者は郵便局長の代田聡(佐々木一哲)、郡池と「ベイシー」で話し込んでいた男だった
“イギリス海岸”に続いて“さいかち淵”、宮沢賢治の作品に登場する場所で連続殺人


代田の葬儀、式後、代田の妻 のり子(村野友美)、郡池の妻 侑城子(白石まるみ)、愛から話を聞く光彦 代田の死因は毒物によるものだった 夫は豊沢川は好きではなかった、とのり子、父もそうだった、と愛
愛が思い出した あの日電話があった “まただよ、間違いない”、と言っていた “そういえば”、とのり子 3度も無言電話があり、4度目を代田がとって呼び出された


翌朝、喫茶店で愛から話を聞く光彦、父は宮沢賢治が嫌いだった でも昔は好きだったようだ “毒もみ”、の話を聞いたことがある


《毒もみのすきな署長さん》
山椒の皮を春の午の日の暗夜に剥いて土用を二回かけて乾かしうすでよくつく その目方一貫匁を天気のいゝ日にもみぢの木を焼いてこしらえた木灰七百匁とまぜる それを袋に入れて水の中へ手でもみ出すことです さうすると魚はみんな毒をのんで口をあぶあぶやりながら白い腹を上にして浮かびあがるのです


父は事件の3,4日前、幽霊を見た、と言っていた “まただよ”、は、また幽霊を見たと言うことではないでしょうか、と愛


光彦は、幽霊の話、「ベイシー」で二人の会話を聞いたことを小林に伝える 現在はどうあれ、昔、何か恨まれるようなことをしたのではないか 解明するカギは宮沢賢治


捜査会議でこの仮説を披露する小林に、葛石が疑念を向ける 光彦の考えであることを知り、葛石は光彦を連行する そしていつものコント、警察庁刑事局長 浅見陽一郎(西岡徳馬)の弟であることを知る 今回は、その陽一郎が花巻に現れ、葛石が陽一郎に愚痴をこぼす
陽一郎は、大学の恩師の米寿のお祝いのためにやってきた


光彦は、郡池と代田と中学校まで一緒だったという教育評論家の大杉清隆(大和田伸也)に会う いじめ問題で、愛の学校でも講演したと言う


光彦が兄の陽一郎と話している “まただよ”、の“また”は、再びではなく、風の又三郎の“又”なのではないか 

バックに“Waltz for Debby” が流れている


愛に、郡山の同窓生名簿を見せてもらう “猪俣三郎”、が目に留まる
東京へ、愛も一緒に行く 小林は、万年筆の持ち主探し、ペン先修理の職人が埼玉にいる


猪俣三郎(冷泉公裕)に会う 猪俣は、“又”、ではなかったが、“又”と呼ばれた人物を知っていた 転校生の宮瀬浩一(坂下光一郎)、郡池のグループにいじめられていた


4人組が、ある日、豊沢川に宮瀬を追い込んだ
宮瀬の母親がやってきて息子を助けようとして溺れてしまった
葬式の後、宮瀬は大杉を刺した 大杉がボスだった
いじめグループのもう一人は、市議会議員をやっている金野為造(長谷川哲夫)


浅見家へ愛を連れて行く光彦、母の雪江(野際陽子)に会わせる
郡池愛、高1、16歳、“父は優しい人だった、納得できない”、と心情を吐露する


万年筆の持ち主は「ベイシー」の主人だった 盗まれたと言う
盗んだ犯人がわかった 新聞に写真が載った 
■列車に轢かれて死んだ 宮瀬浩一だった
自殺と報じられているが、他殺の線でも捜査が進められている 宮瀬は会社が倒産し、退職金ももらえず、車で放浪の旅をしていたようだ


光彦と小林は金野を訪ねる 金野は宮瀬による復讐を主張、宮瀬殺しのアリバイは完ぺきだった


大杉を訪ねる光彦、私は既に制裁を受けていると言う 刺されたことか、と光彦 妹を殺してしまった 私が高校生になった時、妹は中学に入り、大杉の妹と言うことでいじめられ自殺した 私は自分を呪った


“宮瀬の遺書が出た”、と小林 それはあの万年筆で書かれていた
しかし、そうであれば、自殺した日の10日前に書いたことになる
自虐的な内容、これはお金を要求する手紙ではないのか 送られてきた手紙の1枚を遺書に見せようとしたのではないか
光彦の推理に、小林は呆気にとられる 葛石が光彦の説を受け入れることに驚く小林 宮瀬の車の再捜索、女の髪の毛が出て来た


《まとめ》宮瀬がXを強請った 郡池と代田は宮瀬が花巻にいることを知っていた もしXが宮瀬を殺せば郡池と代田はXに疑いを向けるだろう Xは宮瀬による復讐劇を演出し、その後宮瀬を殺した しかしXにはアリバイがあった 共犯者がいた


大杉の妻 トシ(未來貴子)が自白した 宮瀬が家にやってきた 過去の悪事が露見してしまう いじめの評論家が過去にいじめを行い人を死なせていた 知られては今の地位を失ってしまう 二人の死を知った宮瀬は再び大杉を訪ねて来た 睡眠薬を飲ませ、大杉はアリバイを作り、妻が宮瀬を線路に寝かせて殺害した

 

《参考》シリーズのリスト  初版