警視庁三係・吉敷竹史シリーズ2 灰の迷宮 2006 TBS | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

西多摩女子大学行バス
ポリタンクを持った男が乗り込み液体をまき散らす
必死になって避難を呼びかける男性、トラックに撥ねられる
暴漢は柔道部女子学生らに取り押さえられるが、トラックの運転手は降りてきてうろたえ、電話しながらタバコを喫おうとする
撥ねられた男が車内に置いていたキャリーバッグを持ち去るものがいる
なかなかつかないライター、運転手が気が付き止めさせようとした時、引火、バスは爆発炎上する


ガソリンを撒いたのは光岡タクジ(井之上隆志)48歳、ホームレス
トラック運転手は全身やけどで病院送りだが命に別状はない
トラックに撥ねられ即死したのは佐々木徳郎(安藤一夫)45歳、アイランド証券鹿児島支社総務課長


【警視庁捜査一課三係】吉敷竹史(鹿賀丈史)、有賀葉月(真中瞳)、小谷祐一(賀集利樹)、室井(阿南健治)、斉藤(大川聖一郎)、浅田班長(伊吹吾郎)


鑑識の船田(小倉久寛)がバス内を調べている 燃え残ったバッグがあった 佐々木のもののようだ 中に、西多摩文化大学の受験票、佐々木浩一名義、問題集や参考書が入ってた 注目すべきは試験の日付、今日になっている 何故試験校とは真逆の方向行バスに乗っていたのか


八王子東署で光岡の取り調べ、浅田班長と室井が担当、光岡の話、サラリーマン風の男に頼まれてやった 3日前の晩、あのおっさん(佐々木のこと)に声をかけられた 鹿児島の焼酎を勧められた 女子大生は俺が責任をもって逃がす 報酬は20万円、前金の10万円を渡された


佐々木の家族と会社関係者がやってきた 妻の佳子(朝加真由美)と息子の浩一(橋爪遼)に吉敷と有賀葉月が事情聴取する
息子は受験のため1週間前から東京に来ていた 父親と一緒のホテルに泊まっていた 浩一は誤って別のカバンを持って受験に出かけたが途中で気付き父親に電話した 父親に大学の前で待っていろ、と言われた ところがいつまでたっても現れず電話もつながらなかった 結局受験できなかった
吉敷は、光岡の供述については意識的に避けているようにみえた(葉月のモノローグ)


翌日、八王子東署で捜査会議、光岡の証言の裏づけが取れた 街金に9万円返済し、仲間に居酒屋で奢っていた 佐々木は、社内での評判が高く、重役昇進確実と見られていた 佐々木の胸ポケットに鍵、おそらくバッグ用、しかし該当するバッグはみつかっていない 新聞の切れ端が財布に入っていた “騎手、馬のコンディションを漏らす”


吉敷は新聞の切れ端をつかみ取り、本庁に戻った あきれる浅田班長


吉敷は、迷宮班の中村班長(夏八木勲)の所にいた
中村が浅田に説明する 1年ほど前、シティホテルの非常階段から中年の男が転落死した 下町の旅館の主から、長期滞在していた宿泊客ではないか、との通報があった
男は山本一郎、北海道朝日川市在住の会社員、しかし偽名で住所も架空のものだった 男は身元を特定できるものを何も持っていなかった しかし、部屋に、一部破り取られた新聞が残されていた 遺書もなく大量の酒を飲んでいたため、おそらく事故死とされ捜査打ち切り、半年前、迷宮班に回されてきた 新聞の切れ端、ぴったり一致した
佐々木と山本(仮名)には接点があった、ということになる 佐々木には裏の顔があったようだ


何故、迷宮班は殺しと見たのか 吉敷は小谷に、男が着ていた服装を着させる 上着はイタリア製ブランド品、パンツは安売りのチノパン、何者かが上着を着替えさせた後に突き落としたのではないか


吉敷は勝手に行動する 浅田は手を焼いている 勝手に鹿児島に向かった しかし最終便が飛んだ後だった 翌朝、中村が浅田に頭を下げる 出張、許可してほしい


通子(余貴美子)が吉敷に電話してきた 今朝釧路から飛行機でやってきた 仲人の中村班長夫人 和枝(高林由紀子)が一緒にいると言う 用件は、離婚届に判を押して欲しい 訳はまだ話せない 他人にならないと迷惑がかかる “私はみんなに許されないことをしたんです” 吉敷は明後日出張から戻る 通子は中村家で待つことになった


鹿児島空港、迎えに来た留井刑事(温水洋一)とすれ違いになる
行方不明者のリストをチェックし、佐々木が贔屓にしていたホステスがいるクラブへ案内してもらう 茂野恵美(星野真里)、一筋縄ではいかない悪女です、と田之上管理官(有福正志)
クラブへ、恵美は無断欠勤していた 佐々木の評判、ホステスの間ではさんざんだった 面白くない、東大卒、人を見下す、ケチ、嫌な奴
転落死した男の似顔絵、覚えがない、と言う


宿泊先のホテル、エレベーターから出て来た男女、女は下着姿、揉めている 恵美だった 吉敷は男を威圧し、部屋に恵美の衣服を取りにやらせる 吉敷のジャケットを着せる 酒臭い恵美、吉敷になつく 酔った恵美をマンションに送る 冷たい水を飲ませ、似顔絵を見せる
“ツボちゃんだ、ドツボのツボちゃん”、行方不明者の一人、壺山合三(江良潤)のことのようだ しかし、本名は知らないと言う 吉敷が、佐々木と坪山の関係を聞くと、“添い寝してくれたら話してあげる”、コケティッシュな恵美 寝てしまう


朝、目覚めた恵美、ベッドサイドにいる吉敷を見て驚く “ジャケットを返してもらえないと帰れない”、と吉敷 恵美は思い出したようだ
恵美は岡本というヤクザの女だった その岡本は死んだが、死ぬ前に、壺山の面倒を見てくれと言われたと言う 壺山は変な奴だった 新1万円札が発行されたころ、おもちゃみたい、と言ったら、目の前で燃やした、と言う 恵美は時々お小遣いをあげていた、と語る
壺山と佐々木の関係については教えてくれなかった “抱いてもくれない男に全てを話すほど私はお人よしじゃなぁい” 目を剥く吉敷


小谷がやってきた 約束通り連れ帰る役目のようだ ほっといたらいつ帰るか分からない吉敷、小谷は情報を持ってきた アイランド証券の裏金の運び役を鹿児島支店が担当していた


鑑識の船田から吉敷に電話、“八王子で偽札が出た よくできた贋作、3人の指紋が出た 光岡、佐々木“、吉敷が口をはさむ ”坪山合三“
“光岡が佐々木に貰った10万円の1枚に間違いありません”、と有賀葉月


壺山が勤めていた印刷所、留井に案内してもらう 壺山が2年前馘になった理由、留井の説得に重い口を開く社長、“あいつは暴力団と組んで夜中に偽札の印刷をしていた ある晩、忘れ物を取りに来て偶然知った” 見つけた偽札は全て焼いたと言う


佐々木宅へ焼香に行く 恵美もやってきた
台所に聞き耳をたてる小谷、佐々木に対する悪口ばかり


吉敷と恵美、公園、南州翁のおしえ、
“一.うそを言うな、二.負けるな、三.よわいものをいじめるな


恵美の話、佐々木とツボちゃんを近づけたのは私、壺山は組と組んで何かやろうとしていたが、組がつぶれ、佐々木を紹介してくれと言ってきた 濡れ手に泡で1億円手に入る、という話を壺山が佐々木にした 壺山は、佐々木の社内の立ち位置を知っていた 佐々木は出世コースを外れそうになっていた


恵美はホテルまで押しかけて来た 吉敷を好きになってしまった
“壺山は府中に住んでいる私の友達に会いに行った” 壺山が、競馬関係者を紹介してほしい、と言ったので、競馬場の人がお酒を飲みに来る店で働いている友人を紹介した


その店、クラブユリネを訪ねる中村と葉月、近くのブティック、あのイタリアブランドの上着が目に入る やはり、佐々木が買っていた


吉敷と小谷は、鹿児島で損害保険会社を調べた 1億円を運ぶ 保険をかけているはずだ
その裏付けを持って、アイランド証券を調べたところ、やはり社内では1億円が消えて大騒ぎになっていた


佐々木と壺山が組んだ計画、保険金詐欺、佐々木は慎重でなかなか実行しようとしなかった 壺山は焦り、もう一つの計画を実行しようとしていた 大金が動く競馬場で同じ詐欺を行う 佐々木は壺山の計画を知り、自分の計画が台無しになることを恐れて壺山を殺した
佐々木は1年後に計画を実行したが、不慮の事故で死んでしまった
本物の1億円はおそらく鹿児島にある そして燃やすはずの偽の1億円、バス内には無かった


■茂野恵美が殺された 8階の自宅マンションから転落死した 噴火直後男の怒鳴る声、被害者の悲鳴も聞こえた


《まとめ》1年前、浩一は父が人を殺す場面を偶然見てしまった 暴君だった父親、出来の悪い息子をさんざん馬鹿にし、母に暴力を振るった 浩一は、父親が裏金運びをしていることも知っていた 父親の後をつけていた あの日も後をつけ、事件を目撃し、父親が撥ねられるところも見た バッグを持ち去ったのは浩一だった その時、何故か、自分が持っていたバッグを代わりに置いた 恵美は、息子の仕業であることを知り、東京に行って鹿児島に連れ戻した 恵美は怖いもの知らず、浩一は言いなりになると思い込んでいた 自分のマンションに連れ込み、吉敷を呼ぼうとした 母のために奪った1億円、邪魔されたくない、浩一は恵美をベランダから突き落としてしまった

 

帰りが遅くなった吉敷、通子はいなくなっていた 書置きが残されていた 恵美がやってきたこと、天使のような娘だったことが書かれていた

 

《参考》シリーズのリスト

 

2023.01.14 冒頭のシーン、そして星野真里の魅力満開、久しぶりに引き込まれたドラマ