ビル火災、部下が突入して人を救助し、自分は死んでしまった
部下であり娘の恋人でもある森田を死なせてしまった五十嵐杜夫（小林稔侍） 娘の雅子（加藤貴子）は家を出てアパートを借りた
半年後、信誠警備保障常駐部一課、隊長となった五十嵐杜夫、副隊長の金村哲人（西川忠志）、隊員 黒崎主税（小泉孝太郎）、横山ユメ（国分佐智子）、浜口勇樹（斉藤陽一郎）、乃木伸次（並川倖大）、笠原多賀子（小林千晴）、千住康一（山本隆司）を束ねようとする
しかし前途多難、黒崎は遅刻し酒臭いが反省の素振りもない 浜口は、職場に女性が来ていちゃついている あかねちゃん（大沢舞子）、ユメと千賀子はその名前を知っていた 千住はゲームオタク、コミュニケーションできない
黒崎を捕まえ、流しで頭に水道の水を浴びせ、酒が抜けるまで待機させ、千住からはゲーム機を取り上げる
■巡回する常駐部三課の小森警備士（益成竜也）が金庫破りに殺害される
警備するビル内でギターを弾く男、黒崎と浜口が強引にビルから追い出そうとする 杜夫は、警備業法は相手の承諾なく相手をビルから追い出す権限を与えていないことを説く
信誠警備保障の長谷川専務（中山仁）が杜夫を尋ねる 三課の小森警備士が殺された件で頼みたいことがある 明日、家に行く
勤務後、飲食店「ロマニスタ」に屯する隊員6名、金村、黒崎、ユメ、浜口、乃木、多賀子 千住はいつものように来ない
隊長の噂、元レスキュー隊、レスキュー隊は消防の中ではエリート中のエリート、専務の高校の後輩… 黒崎は、“俺たちの方が経験が長い”、と息巻く
五十嵐宅、長谷川が訪ねる 事件の話、犯人は三人組であること、事件のあったビルは3か月前、一課の連中が警備していたビルであり、一課が警備していたもう一つのビルも被害に遭うている 一課の中に犯人に通じるものがいるのではないか、と長谷川 部下の不正を正すのも隊長の仕事、と調査を命じる
休日、杜夫は副隊長の金森に命じ、隊員に集合を求める しかし集まらない 来ないならこちらから行く 先ずは黒崎のアパート、“ビルの情報を軽い気持ちで誰かに話したことは無いか” 疑われて杜夫を罵る黒崎、“最低の隊長”、“そんなこと、お前に言われなくともわかってるさ”、と杜夫
疑われた黒崎、ユメに、自分達で確認しよう、と提案する
警備した4つのビル中二つが襲われた 残り二つ、金のありそうな第一スエヤスビルにターゲット 杜夫も同じ考え、張り込む二人を見つめる
賊が屋上から侵入した気配、杜夫は居眠りしている黒崎を起こし、現場へ向かう
反撃し逃げる犯人、後から階段を上ってきたユメは二階から突き落とされる 傍らにどくろのペンダント
救急車、やってきた救急救命士は娘の雅子だった
刑事が杜夫の事情聴取、メンバーが駆け付けたが千住には連絡つかず 黒崎がメンバーに事情を話す そこで、“最低の隊長”、との黒崎の言葉を肯定した理由を金村が杜夫に聞く “言ったろう、隊長は部下を守る”
雅子が見舞いにやってきた 黒崎は、杜夫がレスキュー隊を辞めた訳を聞く 雅子は事実を話す 父を責めたことも
杜夫は千住宅を訪ねる 母親（村野友美）から話を聞く 高校時代から引きこもっていること、いじめがあったに違いないが事実は確認できなかった ガードマンのゲームに嵌り、警備士の仕事に行くようになったのでそっとしておいて欲しい
定食屋、女将（大島さと子）に愚痴をこぼす杜夫、前の部下と比較している “人の弱さを責めるだけではだめ”、とアドバイスされる 森田への思い入れが強すぎることも指摘される
部下の乃木から家に電話、事件のことで話したいことがある、と言う 公園で待ち合わせ
■乃木が殺されている 刑事は杜夫をも疑う
杜夫は、どくろのペンダントのことを聞く 売り主は分かったが売り先は不明
露店で外国人が店を出している その前を浜口のところに来ていた“あかね”が歩いていく 別の男と腕を組みしなだれかかっている 後を追う ジュエリーショップへ入り高いジュエリーを買わせている
杜夫は浜口のアパートへ、いない
「ロマニスタ」、金村・黒崎・千賀子が集まっている そこに杜夫、さらにユメ さっきユメに、浜口から電話があったと言う 責任を取ると言っていた あかねのマンションへ急ぐ
浜口はあかねのマンションで、あかねの兄と名乗っている男にナイフを突きつけている
そこにあかねが帰ってきて、浜口は男を追い出しあかねと二人になる
浜口は部屋に石油を撒き放火して心中を図る そこに杜夫、二人を助け出す 意識を取り戻した浜口、経緯を語る
きっかけはあかねがかけて来た間違い電話、実はデート商法だったが、あかねを好きになってしまった浜口は高い買い物を続けローン地獄へ、そんな時、刈谷に話を持ち掛けられた 刈谷、浜口とジュエリーショップの店長 三沢（拳武秀旭）の3人で金庫破りを行った
乃木にはあかねのことで相談していた 乃木は真相に気付き、杜夫に話そうとしたため殺された 浜口は今でもあかねを忘れられない 死ぬしかないと思っていた
刑事が、やってきて、あかねの兄と名乗っていた刈谷（乃木涼介）と三沢が殺されたことを知らせる
黒幕がいる あかねに浜口の電話番号を教えた人物
あかねが入院している病室、医師に扮して侵入する人物、ナイフで刺す 照明、そこに杜夫、ベッド内は人形だった
犯人は「ロマニスタ」の店長、立花（島崎俊郎）、刈谷は、立花のボート部の後輩だった
エンディング、黒崎、ユメと歩いている杜夫を尾行する者がいる
千住だった 杜夫に取り上げられたゲーム器を返して欲しい、それだけだった
《参考》シリーズのリスト