執事の神崎(沼田爆)の姪たちを豊島園に連れて行った早乙女千春(名取裕子)、からかわれて子供嫌いになり、薬局で頭痛薬を求める そこで出会ったハンサムに熱を上げる
なぜか、権俵エミ子(小林千晴)がいる 主人の加賀美文彦(大浦龍宇一)が顧客を仙台・松島ツアーに招待しようとしておりその打ち合わせに来ていたのだった
千春は添乗する意欲満々になるが、上司の須藤(蟹江敬三)は猛反対
千春に恋路を邪魔されたくない お相手は子持ちの未亡人 小田切早苗(二宮さよ子) 絶対逆らわないことを条件に、須藤は渋々千春の同行を認める
《ツアー参加者》
・小田切早苗と義理の息子 亮介(大柴邦彦)
・本並重人(土屋大輔)・沙耶加(鷹城佳世)夫妻、妻は妊娠7か月
・松岡伸子(円城寺あや)バツイチ主婦と娘の真理(広澤草)短大生
・植木葉子(重田千穂子)バツイチ主婦と娘の静香( 片山佳) OL
・戸田山昌代(山口美也子)女社長と娘の広美(矢部美佳) 女子大生
・中村若菜(矢部美穂)ホステスとヒモの赤司(中山仁)
そして加賀美文彦
伊達政宗の霊廟 瑞鳳殿へ
若菜が赤司の目を盗み、文彦と腕を組もうとする 千春は必死に止める もめ事が起こるのを防ぐ、嫉妬もある
赤司が早苗と二人きりで何か話している “25年ぶりか”、と赤司
“お前の過去を知ったら驚くだろうな”、お金をせびっている そこに千春、異様な雰囲気を感じる
千春は須藤に教える 二人きりで会っていた 訳ありのようだ
女湯、母と娘の3組、赤司が若菜のヒモだって、などとうわさ話に花が咲く 文彦の話も出る 若菜がいた 肩に般若の入れ墨、
“文彦さんに手を出すな、赤司から乗り換えようと思っている、男を養うのが女の甲斐性”、などとまくし立てる 毒気を抜かれる6人
■赤司が殺される 宮城県警の三沢(篠井英介)と矢口(曽根英樹)臨場 須藤と千春に身元確認の依頼 ダイイングメッセージ、石に血で、“女” 頼りない三沢の推理に千春は異を唱える
犯人は女、三沢は決めつける
若菜の事情聴取、赤司は何時に部屋を出たのか
夜中の12時、と若菜 “パパ殺されちゃったんだ”
文彦が千春に謝る 赤司を招待したのは文彦だった
女6人の部屋で事情聴取、犯人は女、と聞いて、“犯人はあの女よ、文彦さんに乗り換える、といっていた”
再度若菜の事情聴取、アリバイを聞かれ、“文彦さんの部屋に朝までいた”
衝撃を受ける千春 しかし文彦は若菜の話を認める 信じたくない
ニッカの工場見学、須藤は千春にせっつかれ、早苗に話を聞く 赤司と二人でいた理由
“赤司は私の最初の夫です 17のとき1歳上の赤司と結婚、10代の時から夜の街へ、客とも寝た”、と告白する 小田切は全てを知ったうえで結婚してくれた、と言う
須藤が、社長に呼ばれ東京に帰る
鐘崎の笹かま工場、手作り体験、千春は文彦を誘う 手洗い、腕に火傷の痕、早苗がフリーズする
控室で二人の男の出会い、神崎が須藤の代理で呼ばれ、男に声をかける この男はツアー客を追いかけていた 男は池山省吾(うえだ峻)、高校時代の同級生だった
池山は、離れ離れになっている娘に会いに来ていた 娘は戸田山広美 ツアー客がやってきた “池山は広美を虐待した”、と女たち
昌代は、夫の娘に対する厳しいしつけを受け入れることができず、6年前離婚した
それを見ていた文彦、池山を信用できない、と千春に言う
“もう叩かない、と口では言うが、気に沿わないことがあればまた叩く”
文彦と親しげに話す千春に若菜が食って掛かる 千春も黙っていない
二人の言い合いに、“やめろ”、と怒鳴る文彦 驚く千春
《まとめ》警察は、赤司と早苗の関係を調べ上げ、双子の息子の一人が虐待で死んでいることもつかんでいた 早苗が犯人だ、と三沢 その早苗が姿を消した 福浦島に行ったようだ 千春は、文彦が早苗の息子であり、兄弟を殺された恨みをもっていることを見抜いていた 早苗は息子を捨てた 今度は息子の罪を被って死のうとしている
赤司は文彦の実の父親だった 息子に殺されようとしている赤司は、疑いを逸らせるために、“女”、と書いた、と千春は推理する 赤司も、親心を持つようになったのだろうか 信じがたいが
エンディングは愛子駅、戸田山一家も復縁しそうな雰囲気になっている 早苗と亮介は、文彦の帰りを待つ