おみやさん 第8シリーズ最終話 2011 テレ朝 第二版 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

登場人物
《京都府警鴨川東署》
・鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)…資料課課長、おみやさん
・七尾洋子(櫻井淳子)…資料課
・会沢桂子(七瀬なつみ)…鑑識課
・兵藤(不破万作)、吉川(林泰文)…刑事課
・茅野(小野寺丈)、星野(白井滋郎)…刑事課
・高岡(一條俊)、村井課長(片桐竜次)…刑事課
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《第一部》
5年前、玉宮橋から女性が転落死、被害者が男と口論しているところが目撃されていた


■男がゴルフクラブで殴り殺される


鴨川東署刑事課、鑑識課員臨場
凶器はゴルフクラブ、頭部に複数の打撲痕
死亡推定時刻は前夜21-23時、22時頃何かが割れる音は聞こえたとの証言があった 現場に割れた皿があった
被害者は柳川博、投資コンサルタントの名刺、2か月間前に越してきている 別名のキャッシュカードがある 久保田順41歳、銀行マン
しかし5年前、突然退職している 金を使い込んでいたのが発覚するのを恐れて逃亡した 柳川博は偽名だった


兵藤らが村井課長に報告している
高岡が走り込んできた 金庫に入っていた携帯電話の持ち主は、5年前の未解決事件の被害者 神田玲子(舟木幸)だった 村井は、鳥居に事件の説明を求める
事件を目撃していたのは、玲子の義理の妹 神田いずみ(須藤理彩)
いずみは男の後ろ姿しか見えなかった 義姉は、“もう別れて”、と言っていた
 

鳥居と洋子は、玲子の夫 神田雄彦(山田純大)を訪ねる 神田は食品サンプルを作る工場で働いている しかし、“昔のことはどうでもいい”、と関心を示さず、アリバイを聞かれても答えなかった
神田は4年前、傷害事件を起こし、懲役3か月、執行猶予1年となった
妻が不倫していた、と罵った男に腹を立て殴りかかった


いずみが、おばの小橋愛子(未来貴子)に相談している
恋人との結婚の条件として、兄に念書にサインしてもらう件、先方の親から求められていた それは兄と妹を引き裂くものだった
そこに鳥居と洋子がやってきた 愛子は、後で電話する、と言って去る
いずみは、陶磁器の修復師だった
兄は、事件の夜、玉宮橋の上でハーモニカを吹いていた、といずみ
理由を聞かれ、兄は変わり者、といずみ


携帯の消されたメールを復元した、と鑑識の桂子
久保田と17時に玉宮橋で待ち合わせる約束をしていた
いずみが二人を目撃したのは17時15分 犯人は久保田のようだ
 

鳥居は、殺害現場に残された割れた皿の写真に目が留まった
金継ぎが施されていた
鳥居と洋子は、土産物屋の店員をしている愛子を訪ねる
雄彦とハーモニカに関する記憶を尋ねる
5年前、初七日の夜、雄彦は、玉宮橋の上で一晩中ハーモニカで “over the rainbow”を吹いていたことを覚えている
いずみは雄彦を恨んでいる、という
 

鳥居と洋子は、考古資料館にいるいずみを訪ねる
いずみは語る 1年前、上川誠(高田賢一)との結納の日、相手側の父親は、雄彦が傷害事件を起こしていたことに関し、所帯をもてば落ち着くだろうと、雄彦に縁談を持ってきた しかし、雄彦は席を立ち、縁談も壊れてしまった
今度は念書の話が出た 念書の内容は、上川家の冠婚葬祭などに、雄彦は関わらないこと 兄と妹の仲はこじれている、という


いずみは、割れた皿の写真を見せられ、それは私が金継ぎをやったものだ、と認める 柳川に修復を依頼され、一昨日の18時頃納品した
その4時間後に久保田は殺された


鑑識の桂子は、殺害現場に落ちていた正体不明の破片に悩まされていた 鳥居は、それは食品サンプルの破片だろうと推理し、的中した
雄彦が犯人だ、と皆、色めきだった


雄彦は今朝、ボストンバッグを持って出かけていた
さらに、雄彦は、今朝、上川宅を訪ねてサインした念書を渡し、妹の結婚の許しを求め、自分は京都を離れる、と言っていたことがわかった
 

《第一部まとめ》久保田が付き合っていたのは玲子ではなく、おばの愛子だった 土産物屋に出入りしていた銀行マンの久保田と愛子は付き合っていた 久保田は銀行の金を使い込んだことを愛子に漏らした しかし愛子は久保田から離れられない 愛子は玲子に悩みを話した 玲子は、久保田に会い、愛子と別れ自首するよう求めた 久保田は玲子を殺してしまう 愛子は苦しみ自殺しようとしたが、雄彦に止められ、全てを話した 雄彦は愛子を許し、全てを飲み込んだ
久保田は、いついずみが自分のことを思い出すか不安だった いずみに修復を頼んで顔合わせをし、自分のことを覚えていないことを確認したが、安心できなかった 久保田がいずみを殺そうとしていることを知った愛子が久保田を殺した
雄彦は、妹を救ってくれたおばに感謝する いずみは兄の苦悩を知り詫びる


《第二部》
左京区の山中で老女の死体が発見され6年が経過した
歩道橋で起こった傷害事件、加害者の白井明夫39歳は、被害者の山崎仁志45歳に脅されていた “親が死んでいるのに年金をもらい続けている”
山崎は元市役所員、年金不当受給者に目星をつけた 65歳以上の健康保険記録を不正入手し、病歴などから死にそうなものに目を付けた
山崎の手帳にはめぼしい者のリストが載っていた
 

刑事課から、リストを読み上げる声が聞こえる
“拘束型心筋症”、に鳥居は反応した “霞山老女殺人事件”
被害者の特定に至らずお宮入りした事件 爪に白色の粉末(炭酸カルシウム)が付着していた
拘束型心筋症の老女の名は十和田久子(吉村実子)、息子がいる 38歳の公平(西村和彦)
十和田家を訪ねる鳥居と洋子、既に兵藤と吉川が来ていた
年金を貰っていなかったのでここは関係ない、と兵藤ら
しかし公平に会う 嫁と娘がいた 母は九州にいると言う 似顔絵を見せるが心当たりがない、という 嫁の琴美(かでなれおん)は、母親に会ったことがないと言う
ひな人形があった 顔が削られている 公平は昔人形職人だったので、自分で直す、という


鳥居と洋子は、公平がいた人形工房を訪ね、公平が職人を辞めた訳を聞く
母親の心臓病と認知症の看病のため、公平も血栓症で満足に働けなかった お金を借りに来たこともあった
最後に会った時、お金を返しに来て、空気のいいところに引っ越す、と言っていた 餞別を渡した 鳥居は似顔絵を見せるが、こんな上品な感じではなくもっと苦労がにじみ出ていてシワシワだった、という

人形修復に使う胡粉があった 主成分は炭酸カルシウム


老女殺害事件の犯人が自首してきた、と兵藤から鳥居 事件のファイルの在処を聞いてきた 前橋徹(佐川満男)、前科があった
逃げ回るのに疲れたので自首した、という 犯行を証明できるものはあるのか、との問いに、着物の柄や帯の模様など、秘密の暴露があった
前橋は、霞山の茶屋で、老女が大金を持っているのを見て襲った、と言っている
鳥居と洋子は、その茶屋で料理を頼んだが、老女の胃の内容物とは全く一致しない
老女が食べたものはバラエティーに富んでいた
たけのこ、もろこ、あゆ、こい、はまあざみ、こごみ、ミント、昆布、わらび、桜の花、シソの葉、じゃがいも、コーンフレーク、防風、菊の花、抹茶…
小料理屋で女将(相本久美子)と板前(野口貴史)との雑談
浜あざみを板前は知っていた 室戸岬で採れる野草、祇園の川魚料理屋で出す 祇園から渡月橋、そして八坂通、まるで思い出作りではないか
さらに京都中の美容師を回って十和田久子の名を確認した


市役所で生活保護を受けられなかった 金も尽きて来た
母親から、終わりに出来んか、と言われた 最後の日、お金を返しに行った後、母を美容室に連れて行き、着物を着せ、おいしいものを食べて回った 母を背に山中に入り、母を絞殺した 自分も死のうとした時、母が人形の首を持っていることに気付いた 修復のために預かっている人形 返さなければ迷惑がかかる 公平は返しに行った また戻ろうとした時、琴美に会った 琴美は妊娠を告げた 喫茶店で母親が発見されたことを知った 戻ることができなくなった

久子は、息子も死のうとしていることに気付き、わざと人形の首を取ってきた 人に迷惑をかけたくない息子の性格を知り抜いていた 久子はボケていなかった、と鳥居は思った
前橋は、交番に貼られていた久子の似顔絵を見た 息子が、山崎に脅されている所も見た
前橋は、息子が、久子を殺したことを知った すべて、自分が蒔いた種だった
肺扁平上皮癌の第4期、前橋は息子の身代わりになろうと思った

着物と帯は、唯一、前橋が久子に贈ったものだった 良く覚えていた

しかし、鳥居が暴いてしまった 前橋は鳥居を呪う
洋子も、鳥居も、いや、筆者は、わからない 鳥居らが暴いたことの是非など

 

《参考》シリーズのリスト 初版