主な登場人物
【警視庁捜査一課】亀井刑事（小林稔侍）、日下刑事（坂上忍）、十津川警部（萩原健一）、小西刑事（田中哲司）、山本刑事、森刑事
高橋保刑事部長（若林豪）
【旅行会社】赤森陽子（国生さゆり、社長）、福原雅樹（光石研、添乗員）
取材で同行する記者・カメラマン：矢沢和也（小林健）
【ツアー客】柴田大輔（小沢和義）、和田由紀（大路恵美）、井上哲郎（平野稔）、村木秀夫、藤井正博、川崎聡、西岡洋二、安藤行雄（西川弘志）、安藤の息子 健太（鉄オタ）
薬学部教授：浜野宏
大物政治家：三田良介（石立鉄男） 秘書 古賀（藤田宗久）、岡島（元刑事）
三田の愛人：柳沼郁子（宇都宮雅代）
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病院、小児科病棟、夜、白衣を着た男が逃げ惑い、作業着を着た男が追いまわす
屋上から転落する男、子供が目撃している
■被害者は浜野宏55歳、機捜から引き継ぐ亀井刑事、日下刑事
機捜は自殺とみているようだ
浜野のポケットに、招待状が入っていた 「旅」号ツアー、鉄道で日本を一周する9泊10日間の旅だった 現場には七五三の女の子の半分に引き裂かれた下半身の写真 教授夫妻には子供がいなかった
ツアー客が東京駅に集まってきた
あのカメラマン、どっかで見た、と柴田 列車は18時3分に発車した
“あいつだ、あいつに間違いない”、と柴田 明石付近、柴田が矢沢に声をかける “偶然か”、と柴田 そこに赤森陽子、二人は離れる
2日目、矢沢に村木から電話、“村木ってあん時の”
5号車にいると聞いて向かう矢沢
■下関着、村木が苦しみだす
変死者は、居酒屋店員 村木秀夫25歳、急性アルコール中毒による心不全、解剖中、との報告が警視庁に入る
山本と小西は村木の周辺を洗え、亀井と日下はツアーに合流せよ、と十津川が指示を出す 残りは浜野教授を調べる
安藤の息子 健太は鉄オタ、鉄道に関する質問をして大人を困らせているが喘息のようだ
矢沢、柴田、村木の3人は3年前の出来事でつながりがあるようだ
“偶然なんかじゃないな”、と柴田 そこに川崎、矢沢は川崎を事務長と呼ぶ “もう関わらないでくれ”、川崎が逃げるように去って行く
熊本で特急つばめ9号に乗り換え、西鹿児島へ 仙厳園（磯庭園）の見学
亀井と日下は空路鹿児島へ
添乗員と会う 亀井刑事と赤森陽子は顔見知りだった 何か気まずそうだ 刑事であることは隠して同行させてもらうことにした
下関に着く直前、矢沢に、死んだ村木から妙な電話があったと言う
“被害者の方のご冥福をお祈りします”
矢沢と柴田がバーで飲んでいる “村木は殺された”、と柴田 “誰に殺されたんですか”、と矢沢 そこに西岡がやってきて、二人に藤井を紹介する
ホテルの廊下で川崎が電話している 何か怯えているようだ 気になった日下刑事が後を追跡する エレベーターで下に降り外出した 突然、ツアー客の和田由紀が日下に声をかける ホテルの場所を聞く 鼻の下を伸ばした日下、川崎を見失ってしまう
警視庁、十津川警部から亀井に連絡、村木の解剖結果が出た 乗り物酔いの薬「トラベロン」の主成分が多量に検出された 3年前倒産した製薬会社が、倒産する半年前に出した薬で、既に販売中止になっている
■赤森陽子から日下に電話が入る “川崎さんが海に落ちて…”
被害者は川崎聡63歳、病院で事務長をやっていた
今回、旅行社は、招待状を20名に出したが、応募したのは5名だった
浜野宏、川崎聡、藤井正博、井上哲郎、西岡洋二
バーにたむろする柴田、矢沢、藤井、西岡に、亀井と日下が声をかける
三田良介宅、殺害報告のメールが入る
三田は古賀を呼びつける “ツアーにあの馬鹿がいる 岡島に言って直ぐに連れ戻せ”
3日目の朝、呪われた「旅」号ツアー、女性ツアー客がひそひそ話している
刑事部長の高橋保が、十津川に圧力を掛ける
公安員会から警視総監に申し入れがあったことを明かす
さらに、事件がマスコミで報道された タレコミがあったようだ
岡島の姿を見た亀井が声をかける 元新宿東署の知能犯担当の刑事だった 今は大物代議士の秘書をやっている 日下に教える
古賀が三田に、岡島からの報告を伝える “刑事が潜入している”
“コウイチのことを嗅ぎつけたのか”、と三田 “それは分かりません”、と古賀
再び三田にメール ”今度こそあなたの息子の番です“
マンション、柳沼郁子宅に電話、三田からだった
コウイチのことを尋ねる 旅に出ている、と郁子
“コウイチの所為で1億円強請られている、警察が来ても何も話すな”
刑事部長が十津川に赤森陽子のことを聞く “あの赤森陽子か”
村木をツアーに誘ったのは、添乗員の福原だったことがわかる
鳥取着15時43分
夜、福原が外出した 尾行する亀井と日下、そこにまたまた和田由紀が現れ、日下が相手する 去る和田由紀、悲鳴、首を絞められたと言う
亀井が戻ってきた 特別何もなかったと言う
ツアー5日目、スーパーはくとで13時京都着、14時半まで自由時間
大覚寺駐車場、時間になっても4人が戻ってこない 矢沢、西岡、藤井、井上 探しに出る亀井、日下、福原
井上、矢沢、藤井が戻ってきた 藤井は何か話したいような素振りをするが、矢沢が止める
■西岡洋二が首を吊っている 線香が焚かれている
刑事部長が赤森陽子を疑う理由を、若い刑事たちに説明する
18年前、爆弾テロを計画していた過激派グループのリーダーの恋人が赤森陽子だった そうとは知らずに、亀井は陽子と付き合っていた
刑事部長は、今回の一連の事件を、三田を失脚させるためのテロではないか、と考えている
琵琶湖、緑水亭、返金を求める客が出始めている
西岡は、「トラベロン」を販売した製薬会社の工場長だったことがわかる
森刑事から十津川警部に報告、浜野教授に妙な噂が流れていた 製薬会社と癒着していた
ツアーには半数が残った 0時、京都発、新潟へ向かう
矢沢と柴田は藤井を監視している
新潟から小樽行きのフェリーに乗り換える 18時間の旅だった
村木について新しい情報がもたらされた 居酒屋店員だった村木は3年前まで救急隊員だった ある時から金遣いが荒くなり、酒に酔って救急車に乗り馘になった
その頃、製薬会社では、役員の柳沼コウイチが解雇されている
亀井は何故赤森陽子のことを報告してこない、と刑事部長
亀井刑事を信じましょう、と十津川
柳沼コウイチは、三田が愛人に産ませた子供だった 使途不明金を出したことで会社は倒産に追い込まれたとも言われている 現在は新島と名乗り雑居ビルのオーナーをしている
5日前から行方不明になっており、偽名を使ってツアーに参加しているものとみられる
十津川は柳沼郁子を訪ねるが、何も話さない 写真の提供も断られた
中学卒業時の写真が亀井に送られた
小西刑事から十津川警部に報告、村木は3年前、病院へ患者を搬送している 田中カオリと姪の女の子が乗っていた車が転倒し、胸部圧迫で死亡した 女の子も死んだ 前方不注意とされた
日下がフェリー内で襲われた 船員が気付き、幸い軽傷で済んだ
小樽着、藤井が断りもなくツアーを抜けた
13時51分発ニセコライナーで札幌に向かう
田中カオリの解剖報告書を書いた医師 小村ヤスオ医師は1年前に自殺している 3年前、事務長の川崎が、小村をケニヤに派遣したが、帰国後自殺した
小村医師宅を刑事二人が訪ね、母親に会う 日記があったので読ませてもらう 解剖報告書の筆跡と異なる 解剖報告書は改竄されたようだ
三田が変装してタクシーに乗り、羽田から女満別に向かった
山本と小西が後を追っている
小村医師の日記には、田中カオリの死因は心臓麻痺と記載されていた 事務長の川崎が改竄したのではないか
ツアーは札幌からオホーツクで網走へ、小西、山本が亀井たちと合流する 三田は民宿に籠っているので小西が張っている、と山本
8日目、井上は鉄鋼会社のサラリーマンだったことがわかる
藤井は、村木と同じ消防署に勤務していた 3年前に辞め、自費で横浜にカフェバーを開いた
「トラベロン」の取材をしていた記者がいたが、ある時から取材を中止している 矢沢だった
三田が動いた 小西と亀井が追う
矢沢が消えた 赤森陽子が、矢沢からの電話を受けている 先に帰る、とのこと
三田を乗せたタクシーが止まり、降りる そこに車が現れ、三田を刺し、バッグを奪って逃げた 刺されたのは三田ではなく、秘書の古賀だった
十津川が再び柳沼郁子を訪ねる 古賀が殺されたことを聞き、態度を変える
柳沼コウイチと三田が電話で話している コウイチは、全てを話すと言い出した 三田は、裏社会の会長に電話し、始末を依頼する
古賀を刺した犯人はB型だった 犯人も怪我をしている 井上が右手に包帯を巻いていた 井上が古賀を刺した 列車内探す 井上はトイレで首を吊っていた しかし一命は取りとめた
井上の携帯には、三田との交信記録に加え、アベレイコとの交信記録もあった 交通事故で死んだ田中カオリの姪の母親だった
乗り物酔いの薬「トラベロン」には副作用があった その被害者家族9名がネットワークを作り、復讐を始めた、と亀井は喝破した
井上の妻も被害者の一人だった
三田の秘書 岡島から十津川に電話、三田が刺客を雇い柳沼コウイチを殺そうとしている
十津川は青森に向かい、寝台特急はくつる号に乗る
9名のリストの人々の住所とツアーの行程が一致している、と亀井
“これは慰霊ツアーだ”
3年前、三田は厚生大臣をやっていた 息子の柳沼コウイチと組んで副作用を隠蔽したのか
10日目、列車は仙台に差し掛かろうとしていた 柴田が偽名だったことがわかる
列車内、刺客が柴田を襲う しかし柴田＝柳沼コウイチが逆襲する 落ちた銃を拾ったのが和田由紀だった 和田由紀こそ、アベレイコ、3歳で死んだ娘の母親だった
さらに、添乗員の福原がその夫、赤森陽子の母が被害者の一人だったことも明かされる
《まとめ》犯行を計画実行したのが、赤森陽子、和田由紀（アベレイコ）、福原雅樹、井上哲郎の4人
殺害したのが、薬の臨床試験を行い副作用を隠蔽した浜野教授、事故原因を改竄し協力した事務長の川崎と救急隊員の村木と藤井、副作用を知りながら製造を続けた西岡、取材を途中でやめた矢沢の６人
柳沼コウイチは、銃を奪い、赤森陽子と福原を射殺する 柳沼を逮捕する亀井は、柳沼を殴り続ける 再度銃を奪った由紀は喘息の子供を人質に取るが説得に応じる
2024.04.30 ショーケンの声の裏返り、気になった