西村京太郎トラベルミステリー60 秩父SL・3月23日の証言 2013 テレ朝 脚本:坂田義和 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

【警視庁捜査一課】十津川警部(高橋英樹)、亀井(高田純次)、西本(森本レオ)、久保田あかね(伴アンリ)、北条早苗(山村紅葉)、松山史郎(宇梶剛士)、三田村(木崎浩之)
【東京地検】村井貴子(小沢真珠)、須崎秀夫(吉満涼太)
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2013年5月23日、桜田門、捜査一課へ村井貴子がやってきた
貴子は東京地検検事、十津川と貴子の父親は友人だった

貴子は、戸川雅夫(窪塚俊介)の事件を担当しているが、妙な事実が出てきたため相談に来た

旅行作家 小島俊介(村杉蝉之介)のブログ、事件が起こった3月23日、秩父SLパレオエクスプレスで、イラストレーターの戸川に会った、というページだった 旅行記の詳細は雑誌に載ると言う

3月23日午後、練馬区石神井の住宅街で男性が殺された 背中と腹を刺されていた 凶器は見つかっていない 被害者は秋山博之(篠塚勝)、出版社経営、第一発見者は妻の裕子(辻沢響江)

14時頃帰宅し発見した 鍵はかかっていなかった 犯人に思い当たる者はいないと言う 秋山は出版社を経営しているが、7年前まで貸金業をやっていた

金庫の中に、借用証とSDカードが入っていた 妻の裕子の弟が借主、金額は900万円 SDカードには、ラブホテルで撮影したと思われる多くの女性の写真が記録されていた 撮影時期は2001-2002年だった

室内、床から、前科のあった戸川雅夫の指紋が出た ギャラ未払いで揉めていたことも明らかになった さらに、12年前、戸川の父親が街金から借金し自殺していることがわかった その街金が秋山のローン会社だった

戸川は自白し、秘密の暴露もあった しかし、石神井公園に捨てたと言う凶器は見つからなかった

パレオエクスプレスは、秩父鉄道秩父本線、熊谷と三峰口間を、3月下旬から12月初旬、主に土日と祝日に運行される
1日1本、10時10分熊谷発、12時50分三峰口着

小島俊介はイギリスに行っている、と雑誌社員 原稿を貰ったのが翌24日だったので23日に間違いない 小島は明後日帰国する 小島は戸川の腕を買っていて、何度か一緒に仕事をしていると言う

帰国した小島の話、ずっといなかったので事件のことを知らなかった 最初ホームで見たが女性と写真を撮っていたので声を掛けなかった 車内では見なかった 次に見たのは三峰口、14時頃だった 女性は黒いツバの帽子を被っていた 顔は見なかった

十津川と亀井がパレオエクスプレスへ そこには、沿線の住民が手を振るのどかな風景があった
駅員は戸川の記憶があった 車内で手帳を落としたと言ってきた 女性の顔は覚えていないが顔を見ればわかるかもしれない

戸川はアリバイの偽装を行った可能性があるが、何故、戸川はアリバイを主張しなかったのか さらに、その女性が名乗り出ないわけは

弁護人は、人権派として名の高い梅木浩三(蟹江敬三)だった 手強い相手だった

東京拘置所に小島俊介、戸川に面会を申し込んでいる 梅木が声を掛ける

西本と三田村が偽装工作の再現実験を行う
10時10分に熊谷を出発、車で篠塚勝宅到着が11時半、20分後に出発し、三峰口到着は13時55分 実行可能であることが判明した しかし、戸川は免許を持っていなかった

■5月27日、秋山裕子が石神井公園で殺されているのが発見された 腹部と背中を刺されている 昨夜遅く殺されたようだ

弟の島崎良治(佐伯新)に話を聞く 姉はホストクラブに通っていたこと、ローン会社では専務として働いていたことなどが明かされた

梅木弁護士が捜査一課にやってきた 小島俊介から話を聞いたこと、戸川に聞いたが何も話さなかったこと、妻の裕子を殺したのは同一犯人であろうことなどを話し、一刻も早く裕子殺しの犯人を逮捕してください、と言う 裁判まであと9日
戸川の弁護を引き受けるに至った経緯、戸川は居酒屋でバイトしていた 客だった梅木と顔見知りだった 戸川本人から依頼された

弟の島崎良治が遺産目当てにやったのではないか 定職についていないし、姉と口論しているところも目撃されている しかし、アリバイがあった

熊谷駅、監視カメラに戸川は写っていない タクシーも利用していない

戸川と一緒にいた女性は誰なのか
情報、戸川は錦糸町のクラブに通っていた ママに惚れこんでいたと言う
十津川がクラブを訪ねる ホステスは、ママが帽子を被ることなどを話すが、外出から戻ってきたママの篠田理恵(秋本祐希)は固く口を閉ざす

久保田あかねが潜入捜査を志願する ホステス募集に応募する

ホステス同士の噂話、事件の前日、戸川が来て、“じゃあ明日”、と言っていた “待ち合わせをしていたのは確かなのよ”
三峰口の駅員が、篠田理恵の写真を見せられ、“この人です”、と証言する

検察で事情聴取を受ける篠田理恵の証言
根負けして誘いに応じた しかし戸川は用事があると言ってSLを降りた 14時に三峰口駅で待ち合わせた あきれたが折角だからとSLを降りなかった
三峰口駅で、戸川は、駅員に、車内で手帳を落とした、と言っていた
自分はアリバイ作りに利用された、と思った

この証言は文書化され、篠田理恵は捺印した

久保田あかねのお手柄、十津川、亀井、西本と4人でラーメンを食べている
OLの客が入ってきた ファッション雑誌を持っている 表紙のモデル、十津川に記憶があった
戸川は、高校時代好きだった娘が売れっ子のモデルになっている、とホステスに語っていた
秋山博之が持っていたSDカードに入っていた写真の娘が売れっ子モデルになっている

松山と北条が武井美由紀(かでなれおん)を訪ねる “今頃になって秋山に強請られた”、と美由紀 しかし応じなかった、と言う
N-システムに美由紀の車はヒットしなかった レンタカーを借りた形跡もない

■篠田理恵が死んだ 第一発見者は梅木
証言のことで話を聞こうと思ったが、店に来られても困ると言うことだった 朝、マンションを指定された 
解剖の結果、自殺他殺ははっきりしなかった しかし、凶器のナイフから、秋山と裕子の血液も検出された

梅木の事務所を訪ねる十津川、SLの模型があった
12年前に離婚し、子供はいないと言う梅木
戸川は、篠田理恵が死んだと聞いて真実を話した、と梅木 詳細は公判で明らかにする

公判で、十津川は、指紋と動機、自供をもって逮捕した、と証言した
梅木は、アリバイ作りに利用されたのは戸川だ、と言う
戸川の証言
篠田理恵に言われてSLに乗った 篠田理恵の証言と真逆だった
篠田理恵は秋山博之と付き合っていたと言っていた

その頃、松山はホステスから篠田理恵と秋山の関係を聞き出していた
秋山はパトロンだった 理恵は秋山を本気で愛していた 理恵は秋山宅を訪ね、赤ちゃんを産むと宣言した 妻の裕子は、理恵を石段から突き落として流産させた

理恵を庇うために嘘の証言をした、と戸川が証言する
秋山を殺したのは理恵だ、と梅木

久保田あかねが情報入手、常連客がママに車を貸していた
関越道のN-システムでヒットした しかし誰が運転していたのかはわからなかった やはり理恵が殺したのか

十津川は、確信をもっていた “理恵は自殺ではない 現場には多量の毛髪が散乱していた 自殺するときの習性に合わない 首を切るなら髪をたくし上げるものだ 秋山を殺したのは戸川、秘密の暴露があった 武井美由紀も川越出身、事件の根っこは川越にある”

川越、武井美由紀の友人の証言、美由紀の父は借金で苦しんでいた 12年前、秋山は、俺の言うことを聞け、と美由紀に言った しかし父親は病死してしまった

秋山の川越時代の部下の証言、12年前、秋山は整理屋をやっていた 債務整理をやると言って騙し、返済にはわずかしか回さない 多重債務者を食い物にした卑劣な行為だった

川越で、十津川は気になっている人に会う 梅木の元妻 徳永泰代(岡まゆみ)だった

亀井は、理恵が撮影したと言う沿線の風景のビデオに違和感を覚えていたためチェックする

理恵が借りた車を運転していたのは誰なのか、防犯カメラ全てを当たることを指示する十津川

亀井が気付く 洗濯物が干されていない 被写体となった家、少年は覚えていた この日は朝から洗濯物が干されていた このビデオは23日じゃない

公判3日目
武井美由紀が来ている
十津川が証言する 洗濯物の話、3月24日に熊谷駅に戸川が来ていた証拠のビデオ、そして篠田理恵が借りた車を運転していたのは梅木だったことを明らかにした

《まとめ》12年前、梅木は、秋山の整理屋に加担していた
6歳の息子の治療費を補うためだったが息子は死んでしまった 離婚もした
その後、東京に出て弁護士として成功したが、1年前、秋山が現れ脅迫を始めた 3000万円 その後、話を聞いたと言う篠田理恵が梅木を訪ね、二人を殺してくれ、と要求した やってくれなければ秘密をばらすとも言われた 居酒屋で働く戸川が秋山を恨んでいることを知り近づいた 戸川が秋山を殺し、梅木が裕子と理恵を殺した

完全犯罪は難しい、梅木は呟く

 

《参考》

シリーズのリスト

 

2022.02.19 配役名で書き換えた