【京都府警捜査一課特別捜査対策室】糸村聡（上川隆也）、神崎莉緒（栗山千明）、雨宮宏（永井大）、岩田信之（梶原善）、佐倉路花（戸田恵子）
【科学捜査研究所】村木繫（甲本雅裕）、滝沢綾子（宮崎香蓮）
宇宙旅行を企画し、記者会見する旅行会社社長の名波清香（南野陽子）、一躍時の人に
京都、K高校35期生同窓会、華道次期家元の新田千栄子（田中美奈子）が取り囲まれている
幹事は、テレビでお馴染みの弁護士 八十嶋敏和（橋本さとし）、その妻 真理（濱田マリ）が座を取り持っている 便利屋稼業の千葉尚也（マギー）が愛想を振りまいている
遅れて名波清香がやってきた 人が集まる 不機嫌そうな新田千栄子
同窓会に糸村が参加している 千葉が同級生と勘違いする
“私に3分間ください”、と糸村、参加した理由を語る
■竹林、刺殺された男、特別捜査対策室メンバーが臨場している
“腹部を鋭利な刃物で刺されている 死亡推定時刻は昨晩17-19時”、と神崎莉緒
“凶器は見つかっていない”、と雨宮宏、室長の佐倉路花に報告する
“現金も残っているし、物取りではないようだ”、と岩田信之
遅れて糸村、自転車で臨場
“あれ、この人、昨日の同窓会に出ていた人じゃぁ”
何故、関係ない同窓会に出たのかを説明する糸村
この前左京区の商店街で強盗傷害事件があった 犯人はまだ捕まっておらず、被害者は入院中、その被害者がふかひれを持っていて、同窓会に出席しようとしていた
“要点を話せ”、と無言で糸村を促す路花
同窓会で揉めていたことはなかったようだったが、この千葉尚也が、と名刺を見せる、同級生の動向に詳しいようだった
雨宮と岩田を千葉の元へ向かわせる路花 しかし千葉は知らないと言う
糸村と神崎莉緒は名波清香の旅行社へ 宇宙旅行の値段 3,800万円に驚く 星空見学の安価なコースのパンフレットもあった
糸村を、“コウサカ君の代理の人”、と呼ぶ清香 コウサカ君とは、強盗傷害事件の被害者のことだった
30年前、コウサカは、パーティーでふかひれスープをワヤにして、皆を白けさせた過去があった 今回、ふかひれスープを差し入れし、詫びようとしていた 糸村が代理で差し入れに行ったのだった
糸村が刑事だったことを知り驚く清香、殺された男の写真を見せるが、知らないと言う
デスクの上に卒業アルバムがあった 先週、幹事の八十嶋の妻で、同級生の真理が、返事しない清香に参加を促しに来た その時置いて行った アルバムにも男は載っていないようだ
八十嶋真理を訪ねる雨宮と岩田、真理は、テレビで有名な夫の自慢をする
新田千栄子の生け花教室、“どうでもいいその他の方々に興味はない”、と取り付く島もない
遺体が発見された現場に、タッパーウェアに入ったコロッケがあった
このコロッケは、同窓会で出されたものではなかった
さらに、会場からローストビーフ用ナイフが無くなっていることが判明した 傷と一致した
名波清香にメール、会社への請求書、1,069,000円
清香が千栄子をバーに呼び出す “未払金がたまっている 払ってほしい”、と清香 2,000万円を超える滞納金がある
“宣伝費と思ったらいいじゃない”、と千栄子 悪びれた様子もない千栄子、千栄子は清香の弱みを握っているようだ
■現場作業員が、シートをめくって男の刺殺体を発見する
死亡推定時刻は一昨日の21-23時、凶器はローストビーフ用ナイフ、同一犯人による連続殺人か、と岩田と雨宮
糸村と神崎莉緒臨場、清香の旅行社で見たパンフレットの写真の男であることに気付く 高尾天文台の研究員 福本貞夫（姜暢雄）だった 福本は、旅行社のガイドもしていた
神崎莉緒は名波清香に疑惑の目を向ける しかし、同窓会の後、新田千栄子と会っていたと言う 佐倉路花が生け花教室で千栄子にも確認するが、千栄子は追認する
生け花教室の生徒の真理は、千栄子の証言を聞き、路花にチクる “千栄子は清香に支払うべき旅行代金を踏み倒しており、険悪な雰囲気、会うはずがない”
旅行社の社員 柴原仁（鈴木千尋）の話、“福本貞夫は一昨日、社長に抗議に来た 社長に会うまで帰らない、と言っていた” 粘っていたが、結局会えずに帰った、と言う 宇宙旅行の違約金がボッタクリだ、と福本は言っていた “うちの会社ヤバいんですよ”、と柴原
福本貞夫の母親 多恵（森畑結美子）を訪ねる岩田と雨宮、“写真の男を知らないか”、と尋ねるが答えようとしない 警察に不信感を抱いているようだ
コロッケの分析結果、“ジャガイモの中にシジミが混じっていた”、と村木 シジミは雌雄同体、在来種には瀬田シジミ、真シジミ、大和シジミがあるなどと蘊蓄を語る
揚げ油は綿実油38%、グレープシードオイル62%を混ぜたもの、と滝沢綾子
《神崎莉緒の見立て》旅行社は自転車操業に陥っている 名波清香と新田千栄子の間には金銭上のトラブルがあり、それにも拘わらず、二人は取引を行ってアリバイを偽証している
糸村は、シジミ入りコロッケを探し回った 琵琶湖 白髭神社近くの漁港従業員から、カフェのコロッケパンに使われていることを聞き出す
“あそこの奥さん亡くなったんだよね、先月、がんで” 写真を見せてもらった あの男だった 青池広務（矢柴俊博）52歳、家には天体写真や望遠鏡、清香の切り抜きが多数飾られていた 写真館の領収証があった 青池は、30年前のフィルムの現像を依頼していた
使い捨てカメラだった しかし、残されていたのはプリントミスでシュレッダー処理されたものだけだった 糸村は村木に復元を依頼する
2人が殺された背景に30年前の写真が関係しているのだろうか
新しい事実が分かった 福本は、30年前、小2の時、女子高生殺人事件の第一発見者で、犯人を目撃していた しかし、未解決となっている
復元された写真に女子高生が写っていた 弁護士の八十嶋に見てもらう 秀才と呼ばれていた高野亮子（中原果南）だった 清香と亮子は仲が良かった、と真理
高3になって、清香は亮子を露骨に無視し始めた 何があったか分からない 清香以外、友達がいなかった亮子、その後学校を辞めた
亮子は、青池の妻だった
K高校でコロッケパンが売られており、シジミ入りコロッケが使われている 北野伸介（竹下眞）・恵（高田里穂）親子がやっているパン屋、青池夫妻は10年前、カフェをやるのでコロッケパンの作り方を教えて欲しい、と言ってきた
岩田・雨宮コンビは、30年前の武蔵野市雑木林で発生した女子高生殺人事件の調書を調べて来た 被害者は大森春奈（松岡花佳）、高3、福本貞夫少年が遺体を発見し、逃げ去る男を目撃していた
しかし、春奈の母親は、前日、女から電話で犯行現場へ呼び出された、と証言した 少年は嘘つき呼ばわりされ、いじめにあった
《まとめ》春奈を呼び出したのは新田千栄子だった 京都から修学旅行で東京に来たとき、男の取り合いをしていた千栄子と春奈、武蔵野森林公園、その時清香は一緒にいた
清香は、女王様気取りの千栄子のご機嫌を損ねないよう従っていた
揉み合いになった二人の仲裁に入った清香、誤って春奈が坂を転げ落ち、頭から血を流した 二人は逃げた 清香は、自分が春奈を殺した、と思い込んでいた
しかし、春奈の死因は窒息死だった 福本貞夫少年が描いた似顔絵があった
卒業アルバムを調べた 八十嶋だった 八十嶋はほくろを取り除いていたが、卒アルの写真はそっくりだった
福本は、清香のオフィスで卒アルを見、八十嶋が犯人であることに気付いた
福本は、八十嶋宅に電話し、その電話を真理がとった 福本は、殺人事件の公開謝罪をするよう夫に伝えろと言った
一方、青池が清香と話している所を、真理が見ていた
真理は、脅迫電話をかけて来たのも福本だと思った
青池が清香に言った待ち合わせ場所で、真理が青池を殺した しかし、電話してきたのは別人だった 再び電話してきた福本も殺した
あの日、30年前、清香を好きだった八十嶋は、3人の後をつけていた そこでトラブルが発生し、倒れている春奈を見に行った 春奈は目を覚まし大声を出した 慌てた八十嶋は口を塞ぎ窒息死させてしまった 15年間、司法試験に合格し時効を待ってきた 時効が明け、活動を開始した 順風満帆だった
青池が清香を訪ねたのは、妻が死んで、妻が尊敬していた清香に礼を言うためだった しかし、負い目のある清香、真理が勘違いした
幸せを手放したくない真理、やってしまった
《参考》シリーズのリスト
2022.09.06 配役名で書き換えた