海岸で釣りをする人々、そこに3人家族、吉永誠一(船越英一郎)、照子(中山忍)、娘の菜摘(須藤菜々子)
ふぐ料理店にやってきた安井謙二(渋谷哲平)とキャバ嬢の宮本ユキナ(多岐川華子)
ふぐ料理店の社長 新倉善三(本田博太郎)が、脅迫状を読んでいる
“500万円払え、さもなくば死人が出る”
再び海岸、菜摘が釣りあげるが、ふぐの一種赤目ふぐだったので食べることができない 逃がしてやることにする
ふぐ料理店、板前の松下照幸(菊池健一郎)がふぐを調理し、取り除いた肝や卵巣は、鍵付きの容器に保管している
キャバ嬢のユキナは、食べることより、写真を撮ることに夢中のようだ
ふぐちりを紅葉の間に運ぶ仲居の南原規子(赤澤ムック)
ふぐちりを食べた安井が苦しんでいる ユキナは手を付けていないようだ
釣りを終えた3人の親子は中華街へ、お目当ての店は満員、そこに小沢慎一(林泰文)から電話
【神奈川県警捜査一課】吉永誠一、小沢慎一、玉田隆一(山田純大)、木島拓也(松尾諭)、牧村仁(河西健司)、片山桐子(眞野あずさ)(班長)
■安井謙二が死んだ
社長の新倉、板前の松下及び仲居の規子が事情聴取を受けている
さらにユキナ、同伴出勤していた 帰りたがっている
ふぐ料理の本店は伊勢佐木町、昨晩も本牧支店で事故があった
安井の妻 佳子(床嶋佳子)に、吉永から安井が死んだことを連絡する 佳子は金沢にいた
捜査会議、被害者の安井謙二39歳はパチンコ店員、3か月前から休職中だった 理由は肝臓病、死因はテトロドトキシン中毒、しかし店側に落ち度はないようだ
捌いたふぐの数と、保管されていた肝の数は一致している
本牧店の事故原因は調査中
ユキナの話では、同伴出勤はユキナが持ちかけた これまでもたまに同伴出勤していた 写真を撮っていたのはブログにアップするためだと言う
ユキナは、監視付きで放免することになった
葬式を監視する捜査一課の面々、喪主の佳子に接近した男女がいた
女は、子供が通う学校の先生、男は佳子に何か渡していた
佳子から話を聞く吉永、ユキナのことは知らないと言う 男は、板前の飛田拓次(石田尚巳)、生活の足しにしてくれと50万円置いて行った 貰う理由がないので返そうと思っていると言う
息子の翔太(澤田陸)は小3だという 娘の菜摘と同学年だった
キャバクラの聞き込み、安井は、ユキナ以外も指名し、週に2,3回通っていたと言う 金回りがいい訳は不明
ユキナが動いた 客と桜木町のふぐ料理店へ、そこで再び中毒騒ぎが起こる 新倉の経営する支店だった ユキナを連行するが、何も知らないと言う 3店で事故、“もう終わりだ”と新倉
郵便受けに再び脅迫状、1000万円要求してきた
調査の結果、本牧店と桜木町店のスダチの容器にテトロドトキシンが混入していたことがわかった
ユキナが会っていたのは、ふぐ料理の競合相手の関東本部長 瀬良昌孝(金山一彦)だったことがわかる
社長の新倉と板前の松下は、犯人の目星をつけていた
瀬良は、新倉に業務提携を持ち掛けていたが、内容は傘下に入れ、ということだった 瀬良はユキナを利用していた
さらに、新倉の息子の一平(金井勇太)が、親と衝突して家を飛び出したことがわかる
■板前の松下が、歩道橋の石段から転げ落ちて死んだ 争った後男が逃げたところが目撃されていた 男は身長175cm、やせ型
吉永は新倉に、あの後脅迫状が来ていないか尋ねる 新倉は来ていないと言う “嘘を吐くのが下手ですね”と吉永、新倉は、ついに息子のことを話す
一平は、仲居の規子と同棲していた 踏み込む捜査一課
一平が逮捕される
一平は一平なりに頑張ったが親の期待に応えることができなかった
また、松下と比較され、投げやりにもなった 新倉は一平を追いだした
一平は親を困らせたかっただけだった 本店での殺人を否定した
調査の結果、本店で使われたのはごまふぐの肝、支店で使われたのはとらふぐの肝だった 店ではとらふぐしか使わなかった
吉永は、翔太のことが気になっていた 学校で先生から話を聞く
翔太は失語症になっていた 2年生の後半からだと言う 父親の虐待ではないか 痣があった しかし母親は否定した 安井は、実の父親ではなかった しかし何故逃げなかったのか
佳子の実家金沢で、佳子の母親 山谷喜和子(水野久美)から話を聞く
“佳子は何度も逃げて来たが、その度、安井は迎えに来て泣いて謝った しかし横浜に戻ると元の木阿弥 佳子はついに諦めてしまった”
50万円を持ってきた飛田と安井は、組んで食中毒詐欺をやっていた
飛田は、加減を誤って安井が死んだものと考えた
実は、佳子が、金沢で入手したごまさばの肝を、安井が準備していたとらふぐの肝とすり替えていたのだった 佳子は昔、ごまふぐの卵巣の糠漬け工場で働いていた ふぐに詳しかった
白を切る佳子を吉永が説得する 佳子はついに観念する 逮捕・連行される佳子を翔太が追いかける 言葉を取り戻している
《参考》シリーズのリスト
2022.07.06 配役名で書き換えた