赤い外車に乗った女が金融業の兄のところへ、小遣いをせびりに来る
縁起でもないことに遺産相続の話
■1週間後、川岸、ボート置き場に男の死体
公園で猪狩文助(いかりや長介)が居眠り、夏目理恵子(原千晶)が起こす
今日は、遺言書を巡る民事裁判、相手はマスコミでもてはやされている弁護士 中谷公彦(井田國彦)
亡くなる前日、自筆で遺言書を書いたと主張する宮本加奈子(木内晶子)に尋問する文助
“意識ははっきりしていたか、なぜもっと早く遺言書を作ろうとしなかったのか”との問いに、加奈子は、“前日、公証人を呼んで作ろうとしたが、発作を起こした”と証言し、気まずそうな顔をする 文助は、理恵子に後を任せる 和解することになったようだ
情報屋の星川秀輝(デビット伊東)が仕事を持ってくる 再び遺言書に関わる話
金融業の赤沢修二(三上剛史)が殺され、顧問弁護士が遺言書を公開するので立ち会ってほしい 遺産総額30億円に目の色を変える文助
赤沢の妻 百世(真行寺君枝)と赤沢の妹 留美(川上麻衣子)の前で、顧問弁護士の杉浦(辰馬伸)が遺言書を読み上げる
“全財産を妹へ” 勝ち誇る留美、理恵子は遺留分の話をして留美に釘を刺す
そこに所轄がやってくる 留美は連行され、起訴されてしまう
面会、ふてくされている留美、“証拠が揃っている、誰かに嵌められた” 態度が悪い留美、文助も留美が信用できない
公判の日の朝、カフェ、ビールを飲む文助、そこに検事の青山義信(佐戸井けん太) さらに理恵子、青山への嫌悪感を露わにする文助
《第一回公判》遺言書を偽造し、兄を殺した 私文書偽造・殺人、自白は無いが十分な証拠が揃っている、と検事
被告はふてぶてしく気が強い、外見だけで犯人だと決めつけている、と弁護側
死亡推定時刻は23-01時だが、留美は18時頃から飲み歩き、酩酊して記憶がない
取り調べに当たった刑事 金森(でんでん)の証言、“もう1通の遺言書が留美の部屋にあった 筆跡鑑定した 読点 の筆跡、留美の部屋にあったものは一致し、金庫に会ったものは違っていた 本物には、「全財産は妻へ」とあった”
文助は疑問を呈する 何故本物を残しておいたのか、遺体を発見されやすい場所へ放置したのか、ばれることがわかっている偽造をしたのか
公判には中谷弁護士も傍聴していた 中谷は理恵子をスカウトしようとしている
事件当日のことを覚えていない、という留美から、行きつけの店を聞き出す理恵子 重要な証言を得て証人申請する
外国人の従業員、その日は自分の誕生日で仮装パーティーを開いていた そこに留美がきていた 11-02時
検事が疑問を呈する 30人集まった仮装パーティー、魔女に扮装していた留美の素顔を見たのか、見ていなかった
理恵子は中谷に関心を持っていた 誘われて事務所を訪れる そこに見慣れた顔、宮本加奈子だった アルバイトしていると言う 事務員の城野伊三夫(神保悟志)は理恵子のことを聞いていた
中谷は喜び、昼食に誘う 松本に蕎麦を食べに来る
松本、中谷は車で人を轢きそうになる 文助だった 何故文助が松本へ
赤沢は松本出身だった ここで赤沢の妻 百世の父親 菊池洋一(浜田晃)に会う
《第二回公判》百世を証人申請、相続欠格(民法891条)を知っているか 留美の刑が確定すれば、結果的に百世が全財産を受け取ることになる
百世の父 菊池は松本で工務店をやっていたが、赤沢から多額の借金をし、土地も家もむしり取られた その赤沢と百世は結婚した 事件の夜、家にいたことを証明できるものはいるか
百世は顧問弁護士の杉浦と一緒にいた 杉浦も認める
文助の疑問、赤沢は運転するとき眼鏡をかける しかし、車で家を出た赤沢の眼鏡が見つかっていない
中谷の事務所で働く城野は、元、杉浦の事務所にいた アシスタントをやっていた 文助は城野の証人申請を行う
《第三回公判》城野に対する尋問、赤沢宅へ行ったことがあるか、百世に会ったことはあるか
城野の父親は印刷工場を経営していたが、赤沢から融資を受け、倒産に追い込まれた 父親は首を吊って死んだ 恨んでいるはずの赤沢の顧問弁護士をしている杉浦のところで働いた訳は
城野と百世の境遇は似ている 男女の関係になったのではないか
文助は、眼鏡が見つかった、といって見せる 傍聴席から百世が叫ぶ “偽物よ”
なぜなら百世は眼鏡をもっていた 文助に指摘され気付いていた
法律に詳しい城野と百世の共犯、しかし、城野は宮本加奈子とも関係を持っていた 悪党だった 情状酌量の余地は無かった
留美は釈放され、文助を見直す
《参考》シリーズのリスト
2022.11.28 配役名で書き換えた