神戸、お屋敷、警戒中
怪しい男がいる 警視庁捜査一課警部補 野呂盆六（橋爪功）と名乗る
兵庫県警 警視の西嶋虹介（野村宏伸）と警部の望月伊波（中山忍）と対面する
五輪メダリストでスポーツ評論家 高庫肇（デビット伊東）の殺害予告に対応している 高庫は東京在住、別宅が神戸にある
別宅には、警備会社社長で高庫の友人 神蒸竜次（西川忠志）、高庫の秘書 三苑慧子（今村雅美）、家政婦の桂野志津（栗田よう子）がいる
《高庫への殺人予告》逆立ちした悪魔のアニメーションの後に
“忘却せよ！ 11月第2週水曜日 9011の悪魔が喜ぶこ 報恩のdo▽差し出す” 奇妙な文章だった
高庫には、2003年以来、2度当て逃げされた過去がある
庭には、警備する3人の刑事、乾志郎（阿南健治）（イヌい）、木島庄太（増沢望）（キジま）、申橋ルミ子（ぼくもとさきこ）（サルはし） まるで桃太郎の世界
盆六の印象、西嶋・高庫・神蒸の3人は旧知の仲に見える
警備を仕切っているのは伊波であるが、上司である西嶋の意を汲んで動いている、と伊波は盆六に語る
■夜、高庫と神蒸が、高庫の部屋で少し飲んだ後に神蒸が寝室に移動する 部屋に女が居る 女を見て油断する神蒸、女は神蒸の首に注射して朦朧とさせ、火掻き棒で滅多打ちする
異変を嗅ぎつけ、高庫の部屋、そして神蒸の部屋に突入する警備陣
神蒸が倒れている “ちょう やつだ けい” ダイイングメッセージを残した 11時06分で腕時計が止まっている ベッド下から空瓶、スパルタカス、99度のウオッカを首に注射したようだ
捜査会議、血中アルコール濃度は0.38%だった
6項目の謎が残された、と伊波
1, 何故神蒸なのか 2, 何故前日なのか 3, 11時06分の意味 4, ダイイングメッセージ 5, 99度のウオッカ スパルタカス 6, 天使の火掻き棒
侵入経路の推定、生け垣の足跡、ピッキングの痕跡
家政婦と秘書が、神蒸の部屋に入る人物を目撃していた 伊波に似ていた
ダイイングメッセージの“けい”は、家政婦の名字“ケイの”なのか、秘書の名前“ケイこ”なのか、警部の“ケイぶ”なのか、警視庁の“ケイしちょう”なのか
□天才刑事の盆六が、殺人予告を読み解く
・逆立ちする「悪魔」 → 天使
・逆立ちする「9011」 → 11:06
・逆立ちする「報恩」 → 復讐
・逆立ちする「do▽」 → 命
・逆立ちする「差し出す」 → いただく
・逆立ちする「忘却」 → 銘記
・逆立ちする「喜ぶこ」 → 悲むし （カナムシ）
盆六は伊波を疑うが、伊波はあの時、盆六と居た 鉄壁のアリバイがある
■伊波が高庫に襲い掛かる 胸を見せ思い出させる 一斉に時計が鳴りだす 全て11:06
天使のペーパーナイフが凶器、またしてもスパルタカスが使われた
西嶋が興奮している “内部の人物の犯行だ”
盆六には、伊波が楽しんでいるように見える そのことを伝える
11月6日、今年は木曜日だ 11月6日が水曜日の年は、過去20年で3回あった 1991年、1996年、2002年
“天使”、“スパルタカス”がキーワードとなる事件があった
1996年11月6日水曜日の“天使の間レイプ事件”
告訴後翌日に取り下げられた事件、犯人グループはイニシャルで記入されていた リーダーがミスターG、仲間は D.I 及び T.N
殺された高庫と神蒸、ということはリーダーのミスターGは西嶋のことではないか 西嶋は取り乱して否定する
しかし、盆六に、自分がレイプしたことを認める 12年前のことだった
女の胸には赤い蝶の痣があり、ひっつ目の髪に眼鏡をかけていた
《まとめ》二人一役のトリックを使った 望月伊波は一卵性双生児で、姉がいた 幼いころ両親を失い、二人は別の家に養子に出された 伊波は北海道で育ち、姉は大阪で育った
大きくなって摩耶山展望台で再会した二人 姉は地味だったが、刺激を求めて入れ替わりゲームをやるようになった 姉に入れ替わった伊波が西嶋にレイプされた
伊波は告訴したが、姉は翌日伊波の名で告訴を取り下げた 養母の手術代が必要で、示談に応じたのだった 伊波は、３人と姉を恨み続けた 西嶋を殺し、姉も自殺させようとした しかし姉は妹の気持ちを察し、遺書を書いていた 自分がすべてやったことにして自殺しようとしていた 天才が全てを見抜いた
《感想》面白かったがリアリティはない
《参考》シリーズのリスト
2021.05.25 配役名で書き換えた