ツィゴイネルワイゼン、フィギュアスケート、黒ずくめの何者かがスケーターにぶつかる
■インストラクターの白石沙織(阪田瑞穂)が氷上で刺殺された 犯人は24.5cmのスケート靴を残して去った 姉の久美(中村愛美)が身元確認する
鑑識係が来場、怪しい女に目を止める円城寺りつ子(田中美里)
“平安京のカラス”を名乗る通り魔が犯行声明を出した さらに犯行を重ねるとも述べている 発信元は特定できていない
捜査会議、捜査一課の江藤孝之(堀部圭亮)が志賀隆造(小林稔侍)を見て挨拶する
【京都南署】
鑑識係:円城寺りつ子、常盤康介(長谷川朝晴)、志賀隆造
刑事課:大山恭一(東幹久)、海老原太(伊東孝明)、玉木ケイ子(黒田福美)
被害者の沙織は28歳、14時15分、黒いガウンを着た人物がぶつかり、左腹部にナイフが刺された
りつ子が挙手、“通り魔のビデオが残されているが、推定身長は175-180㎝、靴のサイズと釣り合わない 同一犯人ではないのではないか”
捜査一課管理官 氏家(菅原大吉)は上から目線で意見を無視する
舞子体験処の岡崎雅代(国生さゆり)、既に怪しい
スケートリンクで犯行の再現実験、刺し傷の位置は、身長165㎝のりつ子が右手で刺すことによりほぼ一致する
沙織の部屋の捜査、アパートの管理人 青木(島田洋八)は、1週間前空き巣に入られた、と明かす しかし沙織は被害届を出さず、姉の久美に電話してクレームをつけていた 連れ子同士の再婚で、姉妹に血の繋がりは無く、仲が悪かった 遺産相続で揉めていた
姉の足サイズも24.5cmだった
ヴァイオリニストの梅津武(合田雅史)と上條美那子(夏樹陽子)が抱き合いいちゃついている
通り魔犯として無職の吉田卓也(後藤健)が浮上した
■沙織の姉 久美が刺殺された 死後10時間、深夜1-2時に殺害された 日本製男女兼用スニーカーの足跡があった
吉田が逮捕された しかし沙織の殺害は否定した 見栄を張りたかったようだ 沙織殺害は模倣犯の犯行と思われる
岡崎雅代の家に江藤が現れ、息子の位牌に手を合わせる 二人は元夫婦だった 仏壇の傍らにアイスホッケーのスティックが供えられていた
沙織は1千万円かけて認知症の母親を完全看護の施設に入れていた おかねの出所は不明
大山と海老原は沙織の部屋を再捜索する 日記に、上條美那子からお金をもらう、とのメモが残されていた 3回に分けて1千万円渡っていた
美那子本人に確認するが、貸したと言う しかし借用証はなかった
美那子は5年前交通事故を起こしていた 目撃者は沙織、被害者の高校生が信号無視して突っ込んだ、とされた その高校生は江藤の息子 良太(松川尚瑠輝)だった
志賀と江藤は15-6年前所轄で一緒だった 志賀の部下だった
沙織の5年前の日記が盗まれていた あの事故のことが書かれていたと思われる
江藤は、元妻の雅代がやったのではないか、と思っている
志賀とりつ子が雅代を訪ね、指紋と足のサイズを採取する 先に署に戻るりつ子 りつ子は仕事場に隣接する雅代の住居の玄関に入り込み靴を調べる そこに江藤が現れる ギョッとするりつ子
事故当時、美那子の車には同乗者がいた タナカヒサオ
美那子にタナカヒサオの居所を聞くが知らないと言う
小料理屋を営む叔母の久坂竜子(茅島成美)がヴァイオリンコンサートに行くと言う 演者は梅津武 パンフレットを見るりつ子 梅津のプロフィール、本名 タナカヒサオだった
梅津が婚約した、とのニュースが流れる 驚く美那子
リハーサル会場に美那子が現れ、怒りをぶつける美那子 “今までありがとうございました” 梅津は縁を切ろうとしている
諍いしている所に大山と海老原が現れ、推理をぶつけるが証拠がない
■梅津が殺された 酒屋のトラックの荷台に遺体があった
ズボンの裾に青い汚れ、荷台に引き上げた跡がない 上から置いたようだ 手に防御創があった 爪に茶色の綿の繊維が付いていた
りつ子は酒屋の巡回場所をチェックし、梅津の婚約者 細川祐子(若尾夏希)が所有するビルに注目する
3階の元京友禅の工房を二人の事務所にする予定だったと言う
現場は徹底的に痕跡除去されていた しかし、暗くして蛍光分析で血だまりの跡を発見する 素人のやれることじゃない、と志賀 しかし、流し台の蛇口に指紋が残されていた 江藤の指紋だった 故意に残したようだ
江藤は辞表を提出し、行方を消した 大山と海老原は美那子を探す 間一髪江藤を止める
梅津の爪に残っていた繊維はボタンのとめ糸だった ボタンには指紋があった 雅代の指紋だった
雅代の話、“息子が見に行っていたスケートリンクに行くようになった そこで沙織と美那子がお金のやり取りを行い、事故の話をしている現場を目撃した 沙織の部屋に押し入り、5年前の日記を見た それからは復讐のことばかり考えた 沙織を殺した後、姉の久美から呼び出された 沙織の部屋から出てくるところを見られていた 脅迫され殺した 梅津に連絡し、工房に呼び出された”
志賀は雅代に語る “江藤は美那子を殺そうとした 全ての罪を被ろうとしている”
雅代は、息子を信じなかった江藤を許せなかった 江藤は、自分が雅代を犯行に走らせた責任を感じていた
雅代は江藤に語る 良太の夢を知っていますか “警察官”
反抗ばかりしていた息子は父を尊敬していた 知らなかった
《感想》トラックの荷台のシートは開いていた そこに死体が落下し、犯人はシートを閉じた 運転手は気付かず発車した ここは不自然
ラストシーンは感動的だった
《参考》シリーズのリスト
2021.05.04 配役名で書き換えた