夜、川端、女の名を呼び探し回る男、血の付いたパスケースが落ちている
豆腐屋を切り盛りする森島深雪（多岐川裕美）、大家は馬場民子（樹木希林）、娘の絹香（石田ひかり）と二人暮らしだが大家が入り浸っている ニュースを見る絹香
■奥多摩山中で若い女性の全裸遺体が発見される 墨田公園で見つかったパスケースから被害者は葉山薫（福沢美夕）であることが判明した
絹香は新聞記者、隅田署に寄り、顔見知りの刑事 池沢（和泉宗兵）から事情を聴いていると、本庁から七係の山岡（竜雷太）がやってくる
絹香は墨田公園へ、警察が捜査している 見知らぬ男がいる 声をかけ新聞記者であることを名乗ると、男はニヤリとして去る
絹香は、殺された葉山薫の勤務先のC建設設計を訪ねるが追い返される 今度は山岡が来て、男の社員と立ち話後、やはり追い返される
山岡を尾行する絹香、山岡はマンションへ、不在のようで引き返す
マンションの中、山岡が押した部屋番号、影山太一（小池章之）だった
影山は六本木のクラブの社長だった 絹香はクラブを訪ね、壁に貼ってある多くのスナップ写真の中から、薫と親し気な男を発見する 社長の影山だった ボーイの話では、二人は昨夜店を出たという 社長との連絡がとれていない
薫殺害の容疑者、スクープとして採用される
新聞社へ戻り、デスクの保田（市山貴章）から蓬莱（渡哲也）を紹介される 公園で会った男だった
蓬莱は有名な記者だった 蓬莱は絹香の名字を聞いて反応する
蓬莱は、芸者時代の母 深雪とはなじみの関係だった
しかし、不十分な調査で記事にした絹香を叱る “この記事には何一つ真実はない”
影山は27歳で六本木のクラブのオーナーだが、店だけでなくビルを購入していた どこからお金が出ているのか
影山の母親は、向島の芸者だったことが分かる
父親は誰なのか、絹香は、元芸者だった母の深雪や見番の女将に聞くが語ろうとしない 甘味処で情報が得られた 身受けしたのは総合病院院長だった
病院で院長に食い下がる男がいる
C建設設計の所員 三村直樹（金児憲史）だった
薫の父で、C建設設計の所長だった葉山康平（川島宏知）は、去年溺死していた “運の悪い親子ね”、絹香のコメントに呆れる蓬莱
影山は病院の保養所にかくまわれていた 絹香は電話番号を探り当て影山と連絡を取る “ヨットハーバーで深夜0時”
芸者のところに入り浸る蓬莱をあきらめ、絹香は一人で乗り込む スタンガンを持ってはいるが命知らずの女新聞記者だった
建屋に入る 影山が死んでいる 殴られ気絶する 急を聞いて蓬莱が現れる 絹香は生きていた
葉山康平の溺死事件の担当は蓬莱だったことがわかる
絹香のバッグにコリアンダーが入っていた ヨットハーバーの小屋で入ったのか、それとも、三村の実家は洋食屋 絹香は洋食屋へ、そこに山岡が現れる ハーブのことを伝える 山岡は怪訝な顔をする
山岡があの店に行くのには理由がある、と蓬莱
蓬莱は、絹香を元捜査四課の蓮見（谷啓）の家に連れて行く
蓮見の妻は楓（神保美喜）、料理が得意だった 昔、良く記者に料理を振る舞ったと言う
【蓮見の話】6年前、地上げ屋が横行した時代、やくざが洋食屋にも出入りするようになった そこで聞いた悪だくみ、主人の三村和哉（山上賢治）と妻の奈津（長谷部香苗）は警察に通報する それが山岡だった 手入れが行われた後、三村は殺されてしまう 山岡は辞表を出したが、蓮見が握りつぶし蓮見は左遷された
地上げされた土地に建てられたのが総合病院だった
総合病院に建て替えられる前の病院でトラブルがあった 夫が病院のミスで殺されたが握りつぶされた、と香山敬子（東山麻美） 敬子は器物破損で訴えられた 夫は胆石で入院し、手術は成功したが、1週間後に突然死した 夫は大豆アレルギーだった おそらく、食事を誤って提供されたのだろう
《まとめ》蓮見の妻 楓は病院の栄養士だった 楓が配膳を誤り、敬子の夫を死なせてしまった 病院側は楓のミスを握りつぶす代わりに、蓮見に悪行を強要した
三村をやくざに密告したのも、薫の死体処理をしたのも蓮見だった 影山のゲーム機賭博も黙認した 絹香を殺す予定の影山は蓮見を呼びつけた しかし、蓮見は言いなりになっている自分に愕然とした 影山を殺した
《感想》山岡は、自分を騙した蓮見を責めなかった 余程人格者なのだろう
偉そうな蓮見の態度にムカついた
2021.12.24 配役名で書き換えた