わが町Ⅵ 1995 日テレ 原作:Ed McBain「たとえば、愛」 脚本:鎌田敏夫 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

【西月島署】森田吾郎(渡辺謙)、 黒土朝男(佐藤B作)、栗山隼人(川野太郎)、向井春雄(平田満)、綿貫勝(松井範雄)、鳴海成巳(蟹江敬三)、坂東清文(勝部演之)

江戸時代、本所深川の人々は、橋を渡ることを、江戸に出る、と言った いつもと違う世界に自分を運んで行く、ということであった
橋は、人間の感情にいろんなものをもたらしてくれる 美しい女性に対する思慕の念も橋で生まれる 人には言えない悩みを、橋から捨てたい人もいる
 

救急車に吾郎と繭(有森也実)、子供を抱いている 道が混み、救急車から降りて走る 子供が二階の物干しから落ちた 気を失っている 泣けば大丈夫 後は待つだけ
 

坂東からポケベル、署に電話する吾郎 “病院近くのビル屋上に自殺志願者がいる 鳴海が向かっているので応援してくれ” 義母の小林ノブ(春川ますみ)が来たので後を託す
 

ビルの屋上に少女、“お前なんか死んじまえ”と言われたことが直接的な原因のようだ
野次馬が大勢集まってきている 近隣のビルの人々も興味津々で見つめる カメラ小僧もシャッターを切っている

吾郎と鳴海は必至で命の大切さを訴える しかし“ムカつくんだよお前らが”と野次馬に叫び、少女は飛び降りてしまった
少女と付き合っていたらしい少年はバンドを組んでいる 吾郎と鳴海は練習場に会いに行く 話にならない

鳴海の娘も、“超ムカつく”が口癖、敬三には理解できない
 

アパートの一室で爆発、破片が降り注ぐ 吾郎と鳴海は現場へ駆けあがる
ガスの臭い 元栓を閉め窓を開ける 男女が裸で死んでいた スパゲッティを煮込んだまま寝てしまい、吹きこぼれて火が消えたことが原因のようだ 鍵は爆発で壊れていたが、窓も施錠されていた 事件性はないように思われる
 

被害者は、菅正幸(鳥木博)44歳と坂井みどり(光宗美緒)23歳、二人とも別に家庭を持っていた
 

不倫経験者の黒土は、情事の後、スパゲッティを茹でながら二人とも寝てしまっていることに不自然さを感じた
菅の妻(水木薫)の話、“女が無理心中したのよ”
みどりの母(柳川慶子)の話、“あの娘は人生を楽しんでいた、あんな亭主なんだから浮気しても仕方がない”と娘の亭主坂井(渡辺穣)をこき下ろす みどりの母はみどりに生命保険をかけていた 受取人は母親だった
 

坂井の話、“男のことは知らなかった 母親のところに行くと言っていた 母親に嫌われていたので連絡することもなかった”
 

経験者の黒土は、一人、他殺ではないかと思っていた 検視結果が出るまで、捜査を継続する
アパートの管理人から話を聞く向井と栗山、住人のプライバシーには関心がなさそうだ 10年前、経営していた工場がつぶれて以降、女房にも逃げられ一人で管理人をしているという
爆発した部屋の上の階の大学院生 関本孝男(馬野裕朗)の話、“管理人が、部屋をラブホテル代わりに使いやがって、と言っていた” 関本の彼女がやってくる 美人だ
管理人、“明るいうちから嬌声をあげていた”
 

捜査会議、黒土、“部屋の隅から発見された煙草の吸殻、灰皿に押し付けて消した痕跡がない” “煙草を一服した直後に死んだ、と考えるとすべての説明がつく”
 

女房に逃げられた管理人、欲求不満の管理人がやったのか
死因は青酸中毒だった
向井は、大学院生の彼女が気になった 警察という言葉を聞いて顔色が変わった
 

“関本は嘘をついている”と向井 あの時の声を聴いていないようなふりをしていた
動機のはっきりしない、ただ、ムカついたための犯行なのかもしれない
何が不満なのかわからない 栗山も、“多少はムカついている”と言う
 

吾郎を監視するものがいる 家に留守録、“お前らぶっ殺してやる” 吾郎は、いたずらだ、として気にしない
 

関本はパチンコ屋で煙草を1カートン交換していた 関本は煙草を喫わないのに
関本の彼女 君塚美紀子(松本南美)が橋の上で煙草を喫っている 栗山と向井が尾行している
 

関本の部屋で料理している美紀子が関本に問いかける “俺は誰でも殺せるんだ、とあなたは言っていた” 関本は、付き合って2年間、美紀子に手を付けなかった 肉体関係を嫌悪していた 嬌声をあげる二人を軽蔑し憎んでいた 美紀子は別れ話を切り出す
 

部屋で発見された吸殻から青酸カリが検出された
関本の研究室で青酸カリを扱っていることが分かった
黒土と吾郎が関本の部屋を訪れる 追い詰められた関本は、“少し考えさせてください”と言い、上着を取り出し、“美紀子に、先に行ってる、と伝えて下さい”と言い、部屋の陰で煙草をくわえ火をつけようとする 取り押さえられる 関本は、美紀子に煙草を渡したようだ 
 

《まとめ》自殺した少女と付き合っていた男は、吾郎とその家族にムカついていた 花火大会の日、男は繭を攫い、ビル屋上から突き落とそうとする 美紀子は新しい恋人、おそらくみどりの夫だった坂井、が花火を打ち上げる傍で見物していた 吾郎は繭を、他のメンバーは美紀子を探し回る 間一髪、二人は助かる

 

《参考》シリーズのリスト

 

2021.06.08 配役名で書き換えた