冒頭、葬儀で葬儀屋の女性社員が泣いている
社長が叱る
参列者の男性が、珍しがって女性社員と恋に落ちる
それが悲劇の始まりだった
女性は滝口夏美（酒井美紀）、葬儀屋社長 岩村健一郎（深水三章）の養女、男性は外科医の滝口明久（岩永洋昭）、総合商社社長 滝口信夫（河西健司）の息子
この結婚に、両家の親は大反対、しかし反対を押し切って結婚する
■明久が、建設資材の落下事故に巻き込まれて死ぬ 母親の道代（芦川よしみ）、姉の千賀（大路恵美）は夏美が殺したと騒ぐ 千賀の夫 悟朗（村杉蝉之介）は皮肉な目で見ている
千賀は道代の実子ではない 道代は後妻で明久の実母である
■道代が倉庫で撲殺され、倉庫は放火される
滝口夏美が逮捕される
夏美は犯行を否定するが、遺体の傍らにビーズの小物があったと聞いて、突然、供述を翻し犯行を認める
殺害現場は四階、死因は脳挫傷、殴打の跡が二か所あった
《岩村健一郎と夏美の関係》23年前、夏美と母親の菊江（柳下季里）は食うや食わずの生活で、お通夜に紛れ込んで何かを食べようとしていた 岩村が憐れんで親子を助け、それ以降一緒に暮らすようになった
検事の取り調べ中、夏美が急に胸を押さえる
精密検査をすることに
夏美は幼いころ、アメリカで心臓移植手術を受けていたことがわかる
【千賀の話】道代は岩村に、“あなたの秘密を知っている”、と言っていた 皆、聞いている
明久の仏前に、23年前の新聞記事のスクラップが置いてあった
潮来で発生した三億円強奪事件の記事だった この事件では、近所の蕎麦屋の主人が行方不明となっている
アメリカでの心臓移植には六千万円必要だった 一千万円は寄付で賄い、五千万円は岩村が用意した
三億円強奪事件の丁度一年前に夏美の父親が亡くなっている
心臓の悪い夏美に、道代を四階まで追いかけ殺すことは出来ない、との判断で、夏美は釈放される
■岩村が車に撥ねられ、瀕死の重体となる
滝口信夫の会社の設立資金は二億五千万円、その出所は、
滝口と岩村はつながっているのではないか
ひき逃げした車の所有者は悟朗、千賀は一酸化炭素中毒にかかっている、火災現場にいたようだ
車を運転していたのは滝口だった 滝口が岩村を殺そうとした
《まとめ》23年前、夏美の父親の命日に、岩村は潮来に墓参りに来る 立ち寄った蕎麦屋で、娘の手術代の話をすると、主人は、近所にいる強欲な老婆の話をする 三億円持っている それを聞いていたのが滝口と道代だった 滝口は、蕎麦屋の主人 田原義男（児玉貴志）に三億円強奪を持ち掛け実行する 分け前でトラブルになり、滝口は田原を殺してしまう
岩村は、滝口らがお金を持っているのを目撃し、口止め料として五千万円受け取る それを手術費用に充てた 滝口を殺したのは田原の娘 朱里（寺田千穂）だった 朱里は夏美の親友で岩村の葬儀社に出入りしている仕出し屋の店員だった 朱里は父の敵討ちをしたのだった 明久は、父が会社を起こした資金について疑問を持ち、父を問い詰め、揉み合いとなり転んで打ち所が悪く死んでしまった 道代を殺したのは千賀だった ホステス上がりの義母がとにかく嫌いだった
《感想》蕎麦屋で話を聞いてその日に強盗を実行する話、荒唐無稽で急にリアリティがなくなった
《参考》シリーズのリスト
2022.06.07 配役名で書き換えた