■パトカー、サイレン、警察
帰宅した妻が家で夫の死体を発見し通報、現場に離婚届があり、妻に容疑 横浜の友人にアリバイ偽証工作をしたことも確認される
【法律事務所】伊丹秀一（北大路欣也）、加瀬直人（山下徹大）、本多和美（山下容莉枝）
事務所に弁護の依頼、依頼者は弓丘美砂子（水橋貴己）、母 奈緒子（中田喜子）が父 勇一（窪園純一）の殺害容疑で逮捕された
人殺しの子供になりたくないのでお願いしに来た
《得られている情報》奈緒子は、最初はアリバイ工作までしているのに、その後は罪を認めている 凶器の包丁が上野不忍池で発見され、地下鉄上野駅で奈緒子が目撃されている
第一回公判
裁判長 長谷川義和（藤田宗久） 検事 金沢郁夫（石丸謙二郎） 弁護士 伊丹秀一
傍聴者 奈緒子の弟 市橋晴彦（尾美としのり）、勇一の弟 勇次郎（山崎一）
《検察の主張》夫に愛人ができ、奈緒子は離婚を申し立てたが、奈緒子にも愛人がおり慰謝料がもらえないため殺してしまった
【娘 美砂子の証言】父は母に愛人がいるのではないかと疑い、母を監視するよう言われていた 電話が来て母が出かけた時尾行し、上野で男と会っているのを目撃した お金を強請られているように見えた 母に確認すると、見間違えではないか、ととぼけられた
勇一の愛人と噂される中尾日出子（澤口夏奈子）がクラブを新規オープンした パトロンが殺されたばかりなのにおかしい
第三回公判
弁護側は、日出子を証人申請する 勇一がパトロンだったのか、パトロンのふりをしていただけなのか問い詰められ、日出子は、勇一はパトロンではなかった、と証言する
勇一が殺された翌日、OL 三津井沢子（牛尾田恭代）が自殺していた 弟の勇次郎に、三津井沢子は勇一の愛人だったのか否かを問う
愛人だったことを認める勇次郎 沢子は包丁を買っており、仙台に住む姉に“大変なことをしてしまった”と電話後に消息を絶ち、自殺している
弁護側は、奈緒子の実家周辺の聞き込みを行い、奈緒子の弟 市橋寛之（甲本雅裕）が、奈緒子の恋人 宗像哲男（春田純一）を殴っているところを目撃したり、寛之が少年院に入ったこと等を聞き出す
寛之が家族に殺され床下に埋められている、との噂が流れた 警察立ち合いの元、掘り返したが遺体は出てこなかった その後寛之はシンナー中毒で入院し、病院で自殺した、と聞いた
真相に迫ろうとする弁護士を、奈緒子は解任する
しかし弟の晴彦が再度依頼する
第 回公判
奈緒子の弟の市橋晴彦が証言台に立つ 当時、浪人していたため家に居なかった 兄がシンナー中毒と聞いて信じられなかった 兄はそういうことをする人ではなかったから
寛之が入院した病院の医師 松川大次郎（真実一路）に、23年前、運び込まれた時、既に遺体となっていたのではないか、と問う 医師は認める 父親に殺されたと聞いている
第7回公判
娘の美砂子が傍聴する
奈緒子の昔の恋人 宗像哲男が証人台に立つ
【宗像哲男の証言】奈緒子はやくざ風の男 大沼勝次（村井克行）に付き纏われていた 自分も一度殴られた それ以降、奈緒子とは一度も会っていない
【大沼勝次の兄 幹也（大河内浩）の証言】弟は23年前から行方不明 奈緒子の家で殺されたと思ってきた
《まとめ》勇一の仕事の関係で大沼幹也が家に立ち寄った その時奈緒子と会った幹也は、もし弟を殺していたことがわかったら、一番大事なものを奪ってやる、と脅した 病院に運びこんだ遺体は弟のものだった 家で暴れ、寛之が殺してしまったのだった 寛之は名を変え大工の棟梁の元で修業し、別人となって生きてきた 奈緒子とは、上野のうなぎ屋で会っていた 勇一を殺したのは三津井沢子だった 奈緒子は沢子が殺したことがわかったが、23年間、罪の意識を持ち続け、清算する時期が来たのだろうと思った 何より、真実が明らかになり、娘が殺されることが怖かった
《感想》よくできた物語 悪の張本人、疫病神はやくざの大沼勝次であるが、そう単純ではないということか ストーカーの物語、永遠の課題ではある
《参考》シリーズのリスト
2022.02.28 配役名で書き換えた