2回目の観賞であるが、前回のメモは粗かったので再トライする
■銀座のクラブのママ 倉田典子(遠野なぎこ)が灰皿で撲殺される 現場には黒百合と不思議なダイイングメッセージ、何かを指さして死んでいた
警視庁特命捜査対策室の片岡悠介(寺島進)と奥村澪(原沙知絵)は、誘拐の未解決事件の再捜査を目論んでいたが、そこに捜査一課の先輩 本田勇藏(不破万作)から金沢の未解決事件の捜査の応援を依頼される
浅草橋の呉服店の雇われ主人 松島雪子(音無美紀子)は悠介の母 美知恵(吉行和子)の教え子、久しぶりの再会を喜ぶ
雪子は出産後まもなく離縁され、子供から引き離されていた
金沢で石川県警の刑事 竹下浩二(木之内頼仁)から12年前に発生した誘拐事件の説明を受ける
老舗旅館の大女将 宮坂澄乃(根岸季衣)の息子 勇(金山一彦)と若女将 藍(佐藤藍子)の間には一人娘の茜(加賀美瑠菜)がいた
勇が不在時、茜が誘拐され身代金50百万円を要求される
勇とは連絡がつかなかった
実は、愛人の倉田典子と浮気旅行中だった
■澄乃は警察への連絡を禁じ、お金を用意し指定場所へ藍が運んだが、茜は帰って来ず海岸に水死体となって打ち上げられた
愛人の倉田典子が疑われたが、父親の勇がアリバイを証明する結果となった
実は勇と典子は、澄乃に二人による狂言誘拐であったこと、茜は拘束を解き、小屋から抜け出し誤って海に落ちてしまったことを告白するが、体面を重んじる澄乃は、誘拐されたのは藍の監督不行き届きであるとして離縁させてしまう 当時の仲居頭 山田明代(春風ひとみ)はその理不尽な仕打ちを嘆く
青梅で開催された全国老舗旅館女将さん大会で、澄乃と藍がぶつかり、激しくやり合う
藍は離縁された後、加賀友禅作家となり、青梅の旅館で衣桁屏風の製作依頼を受け、打ち合わせのため上京していた
■勇が硫化ヒ素で毒殺される 澄乃は藍に殺されたと繰り返す
片岡悠介と奥村澪は金沢に向かい、藍の事情聴取を行う
藍は殺人を強く否定する そして、製作中の衣桁屏風について蘊蓄を傾ける
二人は東京に戻り、典子の事件を捜査中の捜査一課 榎本香織(南果歩)、本田勇藏,さらに青梅東署の浅野直樹(金子貴俊)と、典子のダイイングメッセージの解読に取り組む
再現し、指先に見えるもの 店名 “Folding” 屏風のことではないか
典子の部屋には衣桁屏風があった
衣桁屏風は蛍光灯では良さがわからない 蝋燭の光がふさわしい 片岡は電気を消し、澪に蝋燭をもたせ屏風の周囲を歩かせると、中に何かが入っている 書置きだった
典子の誘拐事件に関する告白文だった
旅館の経営が苦しくなった勇は、別れたはずの典子のもとに、金策に来るようになった
命の危険を感じた典子は、勇が主犯であることを書き残した
犯人はこれを読んだに違いない それをできるのは、典子が顧客となり信頼され、鍵を渡されていた松島雪子
雪子は藍の母だった
《参考》シリーズのリスト
2023.05.06 配役名で書き換えた