神戸の研究所でスチレンやホルマリン を浴びながら新素材の開発研究をしていた
最近のように作業環境測定をした記憶がない
ドラフトは確かにあったが気休めのようなものであった
今なら即刻第3管理区分と判定され、改善を義務付けられただろう
作業環境測定法は昭和五十年五月一日に制定されている
1975年である
法がなかったわけではないが規制が緩かったのだろう
自分も、関係者も作業環境に対する意識が極めて低かったことは確かだ
実際、ホルマリンの規制値が強化されたのはほんの数年前だ
当時でも家電製品から発生するホルマリン濃度が問題視されていたのではあるが
作業環境に対する警戒心に転嫁されることはなかった
知らなければ問題は生じないということだろう