市指定 平成元年2月27日

月ヶ瀬1・聖神社

 

 昭和56年(1981)に現在の社殿に改築されたが、それ以前は茅葺きの社であった。20年に一度の葺き替えの際の棟礼が30数枚保管されているが、この棟礼はその最古のものである。

 

 村名に「槻瀬村」とあり、月ヶ瀬の地名の由来をうかがわせるものとしても興味深い。縦32cm、横10.5cm。表面に「大日本國伊豆州狩野庄槻瀬村/御聖宮大明神添垂後人民守護也/御供え田地一旦子祇兵衛四良殿/大工加神余中嶋与四郎殿 永正九壬申霜月廿六日」と墨書きされている。永正9年は1512年にあたる。

 裏面には、享禄5年(1532)秋の葺き替えの際の記録が書かれている。

(伊豆市教育委員会発行:伊豆市の文化財より)

 

聖神社本殿

 

教育委員会が立てた棟礼の説明